マクドHD:今期純利益予想10億円、3年ぶり黒字へ-回復策継続

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  • 鶏肉問題や異物混入などで落ち込んだ既存店売上高は下落に歯止め
  • コメントは時期尚早と社長、米社の保有分売却案について

経営再建中の日本マクドナルドホールディングスは9日、今期(2016年12月期)の純損益が13年以来となる黒字になりそうだと発表した。

  発表資料によると、今期純損益は10億円、営業損益は33億円のそれぞれ黒字を見込んでいる。黒字を達成すればいずれも3年ぶり。売上高は前年比16%増の2200億円を予想している。今期もメニューの強化や店舗投資の加速などを通じ、業績回復に取り組む。前期に行った戦略的閉店は、今期の初旬に全て完了する見込みで、新たな計画はないという。

  マクドHDは14年7月に取引先だった中国の業者が使用期限切れの鶏肉を使用していたことや、商品へのプラスチック片や歯など一連の異物混入、さらに米国での港湾労使交渉の長期化によりフライドポテトの販売を限定するなど、次々と問題が浮上。メニューの見直しや店舗の改装・閉鎖などに取り組み、月ごとの既存店売上高は昨年8月に14年1月以来となる前年同月比プラスに転じ、1月には同35%高になっていた。

  サラ・カサノバ社長は9日の会見で「2015年後半に流れは大きく逆転し、今も強くなっている」と指摘した。「収益力をさらに高める可能性があることは分かっている。ただ、それがいつかを言うのは難しい」と述べた。

  同社の株式約5割を持つ米マクドナルドは保有分の一部売却を検討している。カサノバ社長は会見で、コメントをするのは時期尚早だと述べた上で、保有分売却が米社とのフランチャイズ関係を変えることはないと話した。

(社長の会見での発言を追加します.)
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