米21世紀フォックス:ドル高で16年度利益予想を下方修正-株急落

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  • 16年度通期利益は横ばいもしくは微増にとどまる
  • 映画興行成績の不振も見通し下方修正の要因

ルパート・マードック氏率いる米エンターテインメント企業、21世紀フォックスは、2016年度通期利益見通しを下方修正した。ドル高で今年の利益が3億5000万ドル(約400億円)目減りする見込み。株価は時間外取引で下落した。

  フォックスの幹部は8日の市場終了後に行った電話会議で、16年度通期利益が横ばいもしくは微増にとどまる述べた。同社は従来、EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控 除前利益)の増加率が5%弱となる見通しを示していた。

  ジョン・ナレン最高財務責任者(CFO)が電話会議で示した見通しが嫌気され、同社の株価は時間外取引で一時5.8%安の23.16ドルを付けた。通常取引終値は前週末比1.9%安の24.59ドル。

  利益見通しの下方修正は、事業の大部分が順調な中で同社の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにした。15年10-12月(第2四半期)利益はアナリスト予想と一致した。テレビ放送とケーブルテレビ(CATV)事業の好調が映画事業の減収を補った。ナレンCFOによると、今年度前半のドル高による利益の目減りは2億2000万ドルで、映画興行成績の不振も見通し下方修正の要因だという。

  ジェームズ・マードック最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「為替相場の長引く逆風と映画事業の期待外れの興行成績という2つの要因が大き過ぎて向こう半年では消化できず、従来の短期的目標を達成できない」と説明した。

  8日の発表資料によると、一部項目を除いた利益は1株当たり44セントに減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト28人の予想平均と一致した。売上高は0.7%減の73億8000万ドルと、アナリスト予想の75億2000万ドルを下回った。

原題:Fox Says Strong Dollar to Reduce 2016 Profit; Shares Tumble(抜粋)

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