米国株:下落、ナスダックは弱気相場迫る-引けにかけ下げ渋る

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8日の米国株は下落。S&P500種株価指数は1年10カ月ぶり安値に下げた。銀行株が2営業日連続で売りを浴び、指数は2013年以来の低水準となった。ナスダック総合指数は弱気相場入りが迫っている。

  株価は終盤に下げ幅を縮小。エネルギー株の上げが寄与した。この日はアマゾン・ドット・コムとフェイスブック、グーグル親会社のアルファベットがいずれも下落。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス・グループも大幅安。ナスダック・バイオテクノロジー指数は3.2%下げた。

  ナスダック総合指数は1.8%安の4283.75。一時は3.5%下げた。S&P500種株価指数は1.4%安の1853.44。終値ベースで2014年4月以来の低水準。ダウ工業株30種平均は177.92ドル(1.1%)安の16027.05ドル。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「先週のテクノロジー株に対するバリュエーションの見直しからの売り圧力がまだ続いているほか、原油安も影響している」と述べた。その上で「問題はテクノロジー株や最近売られているかつての人気銘柄に限らない。クレジット市場に最近みられるストレスも関係している」と続けた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は11 %上昇して26と、約2週ぶりの高水準。月初からは約29%上昇しており、伸び率としては昨年8月以来で最大。

  金融市場の変動と低調な経済データを背景に、投資家は追加利上げの見通しを後退させている。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが実施される確率はほぼゼロとして織り込まれている。4月会合でも6%と、先週末の17%から低下した。

  四半期決算の発表もシーズン半ばを過ぎた。これまで発表したS&P500種構成企業のうち約77%で利益が予想を上回ったが、売上高が予想を上回ったのは50%に満たなかった。アナリスト予想ではS&P500種採用企業の第4四半期利益は4.5%減。先月15日時点では7%減が見込まれていた。

  S&P500種のセクター別では10指数のうち9指数が下落した。特に金融、一般消費財・サービス、情報技術、素材が下げた。エネルギー株は一時3%安まで下げたが、ほぼ変わらずで終えた。

  KBW銀行指数は3.1%下落し、2013年6月以来の低水準。コメリカとシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも5.1%を超える大幅安だった。

  この日はニューヨークの原油先物がバレル当たり30ドルを下回ったものの、シェブロンは3.8%高、エクソンモービルは1.4%値上がりした。パイプライン運営会社ウィリアムズは35%安。同社買収で合意が成立しているエナジー・トランスファー・エクイティ(ETE)が最高財務責任者(CFO)の交代人事を発表。ウィリアムズ買収の先行きが怪しくなったとして、投資家の間で不安感が強まった。

  天然ガス掘削会社チェサピーク・エナジーは33%安。財務面での選択肢が少なくなってきているとの懸念が背景にある。同社は流動性の危機に直面しているとの観測を否定した。  

原題:Rout Worsens in U.S. Stocks as Nasdaq Lurches Toward Bear Market(抜粋)

(リード書き換え、第5段落以降を追加します.)
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