欧州マーケットサマリー:株が大幅下落、周辺国債売られる

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欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1168   1.1158
ドル/円            115.57   116.87
ユーロ/円          129.07   130.41


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  314.36    -11.54    -3.5%
英FT100     5,689.36   -158.70   -2.7%
独DAX      8,979.36   -306.87   -3.3%
仏CAC40    4,066.31   -134.36   -3.2%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .51%        -.02
独国債10年物     .22%        -.08
英国債10年物     1.41%       -.15


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,193.25    +42.90   +3.60%
原油 北海ブレント         33.40      -.66    -1.94%

◎欧州株:ストックス600、大幅下落-ギリシャ株は1990年来の安値

8日の欧州株式相場は約1年ぶりの安値となった。景気回復の力強 さをめぐる懸念から売りが膨んだ。この日の西欧市場では、ギリシャ株 の下落率が最も大きかった。

指標のストックス欧州600指数は前週末比3.5%安の314.36で終了。 ギリシャのアテネ総合指数は7.9%下げ、1990年以来の安値まで沈ん だ。ギリシャの銀行株は過去最安値を更新し、域内全体の銀行株指数 は2012年以来の低水準を付けた。

主要株価指数は全て下落し、イタリアとスペインでは4%強の下 げ。ドイツのDAX指数は3.3%安と、14年以来の安値となった。コメ ルツ銀行は9.5%急落。同行の投資判断をキーフ・ブルュイエット・ア ンド・ウッズ(KBW)が売りに引き下げた。

投資運用会社プライム・パートナーズ(ジュネーブ)のフランソ ワ・サバリー最高投資責任者(CIO)は「投資家は世界の景気につい て判断できない。だが、リセッションとデフレのリスクは高まってい る」とし、「バリュエーションがこれまでに大きく下がり、企業業績も それほど悪くないというのでは十分ではない。センチメントがかなり弱 く、見通しも現在は良くない。これが投資家には恐ろしい」と語った。

ストックス600指数を構成する業種別19指数が全て下げる中、建設 関連銘柄と銀行銘柄が特に大きく値下がりした。ギリシャのユーロバン ク・エルガシアスとアルファ銀行を中心に下げ、銀行株指数は12年以来 の安値を付けた。

ストックス600指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は現 在13.8倍と、15年4月に付けた過去最高を約21%下回っている。

原題:European Stocks Tumble as Greek Shares Fall to Lowest Since 1990(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が急落-ドイツ債など上昇、安全求める動きで

8日の欧州債市場ではポルトガル国債が急落した一方、安全性が比 較的高いとされるドイツなどいわゆる中核国の国債が買われた。欧州中 央銀行(ECB)が打ち出す可能性のある追加緩和 の効果に疑念が生じたためだ。

ユーロ参加国の中で債務と赤字の規模が大きい国の債券が売られ、 ポルトガル国債の10年物利回りは2014年以来の高水準に達した。この一 方で、域内で最も安全とされるドイツ国債の10年物利回りは昨年4月以 来の低水準を付けた。これでイタリアやスペインの10年債のドイツ国債 に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は昨年6月以降では最大に広が った。

域内では高格付け国債の年初来パフォーマンスが周辺国債を上回っ ている。原油安と世界株安で景気減速懸念が強まったことが背景にあ る。これに加えてユーロ圏では、銀行の信用リスクの高まりやギリシャ 支援プログラム査定作業の滞り、ポルトガルが緊縮策を緩める可能性も 影響している。ECBのドラギ総裁は来月の会合で金融政策を見直す方 針を示したものの、緩和拡充の余地は限られているとの見方が投資家の 間に広がっている。

サンライズ・ブローカーズ(ロンドン)の債券調査部門エグゼクテ ィブディレクター、ジャンルカ・ジグリオ氏は「量的緩和(QE)がポ ルトガル国債利回りにもたらした効果は基本的に帳消しになってしまっ た」と指摘。「水面下では問題がそのまま残ってある。周辺国債は安全 ではなく、ECBが3月に打ち出す措置とそれがもたらす効果を疑問視 する向きは増えている」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ポルトガル10年債利回りは前週末比25 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.38%。一時 は3.42%と、14年10月以来の高水準を付けた。同国債(表面利 率2.875%、2026年7月償還)価格は2.15下げ95.595。独10年債とのス プレッドは一時319bpに広がり、これは14年3月以降では最大。

ドイツ10年債利回りは8bp低下の0.22%。昨年4月29日以来の低 水準となる0.21%まで下がる場面もあった。2年物利回りは過去最低を 記録。オーストリアとオランダ、フィンランドとフランスの2年債利回 りもこれまでの最低を付けた。

原題:Europe’s Bonds Split With Portugal’s Tumbling Amid QE Skepticism(抜粋)

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