ドイツ銀の苦境で危うし、CoCo債のクーポン-クレジットサイツ

  • 今年のCoCo債クーポンは支払われるだろうとクレジットサイツ
  • 社債相場と株価下落、CDSスプレッドは急上昇-年初来

ドイツ銀行は高リスクの社債のクーポンを来年支払えない可能性があると、クレジットサイツのアナリストらが指摘した。営業利益が予想を下回ったり訴訟コストが膨らんだりした場合にそのリスクがあるという。

  ドイツ銀の株価は年初来39%下落。偶発転換社債(CoCo債)あるいは「その他Tier1債」(AT1債)と呼ばれる高リスクの社債相場も同じくらい下げている。同行の劣後債を5年間保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは昨年末の187ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から2倍以上の438bpに上昇し、4年ぶり高水準。

  クレジットサイツのアナリスト、サイモン・アダムソン氏は8日のリポートに「2016年のクーポン支払いについては心配していないが、17年についてはそれほど確信がない」と記した。その上でドイツ銀は将来も劣後債を発行しなければならないため、「クーポン支払いのために全力を尽くすだろう」と付け加えた。

  ドイツ銀の広報担当者、エデュアルド・スティピック氏はこの記事についてコメントを控えた。

  ドイツ銀の見通しをめぐる投資家センチメントの重しとなっているのは時間のかかるリストラプロセスや予想のつかない訴訟コスト、市場環境が業績に与える圧力などだとアダムソン氏は指摘。「ドイツ銀の社債、CDS、株への年初からの売りは異常」で、「確信を持って予測できることがない。従って、来年のAT1債クーポン支払いには疑問符がつき続ける」と分析した。

原題:Deutsche Bank’s Woes Threaten CoCo Coupon, CreditSights Says (1)(抜粋)

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