PIMCOに保険会社は厚い信頼-資産運用額、EMEAは5年で3倍

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)では、共同創業者ビル・グロース氏の退社後に資金を引き揚げる投資家が相次いだが、高い投資利回りを求める保険会社は同社に引き続き信頼を寄せている。

  PIMCOで欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域の金融法人事業責任者を務めるマシュー・ルーアンジュ氏は、「われわれの欧州事業で昨年最も資金の純流入が大きかったのは、保険会社からだった」と明かし、「保険会社の資産運用は大きな事業機会の一つであり続けるとみている」と語った。

  欧州保険最大手アリアンツの傘下にあるPIMCOは、EMEA地域の保険会社資産の運用額が5年前の3倍に拡大。昨年末時点で約310億ユーロ(約4兆330億円)と、グロース氏退社直後の2014年末の約270億ユーロからも増加した。ルーアンジュ氏によると、この額は10年に100億ユーロ足らずにすぎなかった。

  保険会社の欧州投資資金は約10兆ユーロ。この資金の運用をめぐり、PIMCOはブラックロックやドイツ銀行など競合と争う。保険会社の主な投資先は国債や社債、住宅ローン担保証券などの債券だが、低金利が投資リターンを圧迫している。

  ルーアンジュ氏は「保険会社資産の運用事業は現在のペースで成長が続くだろう」との見方を示し、「低金利環境に加え、リスクベースとするソルベンシー2規制の導入で、保険会社のポートフォリオでは資産クラスの多様化がかつてないほど重要になっている」と指摘した。

原題:Pimco Sees Biggest Flows in Europe From Yield-Hungry Insurers(抜粋)

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