ノルウェー、政府ファンドから引き出し拡大か-スタトイルが株式配当

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  • スタトイル株式配当で政府の受け取り現金は減少へ
  • 原油急落の中で政府系ファンドから初の資金引き出しを計画

原油価格急落でノルウェー政府は原油生産による利益と税収の両方が減少したが、同国最大の石油会社スタトイルからの配当に影響はなく、引き続き安定した頼れる収入源となっていた。

  しかし、これが変わろうとしている。スタトイルは先週、配当を株式で支払うことを提案。これにより政府は、8100億ドル(約94兆9000億円)規模に上る政府系ファンドからの初の資金引き出しを拡大する可能性がある。

  スタトイル株67%を保有する政府は同社の株式配当案を承認し、持ち分を変動させないために必要な割合の配当を株式で受け取ると発表した。株式配当を選ぶ株主が多いほど、政府も株式配当の割合が高まり現金での受け取りが減ることになる。

  パレト・セキュリティーズのアナリスト、トロンド・オムダル氏は「配当の50%が株式になると推測しているが、もっと多いかもしれない」と話した。

  ノルウェーの銀行最大手、ノルデア銀行は先週、原油安のあおりで政府が今年、最大570億クローネ(約7800億円)をファンドから引き出す可能性があると試算した。政府の見通しは50億クローネだが、これはスタトイルの株式配当を織り込んでいない。

原題:Biggest Wealth Fund Faces More Stress From Statoil Dividend (1)(抜粋)

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