原油価格、向こう10年はバレル40-60ドルで推移-ビトルCEOが予想

原油価格は最長10年にわたり低迷すると、独立系石油取引会社で最大手のビトル・グループは予想している。中国経済の減速に加え、相場が上昇すれば米シェール業界が頭を抑えるという。

  ビトルのイアン・テイラー最高経営責任者(CEO)はブルームバーグとのインタビューで、「劇的な値上がりは難しいだろう」とし、向こう10年は1バレル当たり50ドルを中心とするレンジ内で上下する公算が大きいと語った。

  「レンジ取引を想定しており、40ー60ドルあたりのレンジが自然だろう」と述べ、「このレンジは5年から10年続く見通しだ。これまでとは根本的に異なる」と付け加えた。

  テーラーCEOは原油相場が既に底打ちしたのか確信が持てないとも話した。供給が引き続き需要を上回っているためだが、それでも今年下期にはバレル当たり45ー50ドルに向かって戻るとの予想を示した。

  その後の予見可能な将来については、「100ドルを超える水準までは必ずしも戻らない可能性があると考えなければならない」と発言。省エネが世界的に進む中で消費する原油に対して「供給があまりにも多い」問題に加え、イランが市場復帰する一方で、中国など原油需要を後押ししてきた新興国の成長が減速している現状を理由に挙げた。

  ビトルは原油・石油製品合わせて日量500万バレル強を取り扱っている。これはドイツとフランス、スペインの需要すべてを満たせる規模に相当する。

原題:World’s Largest Energy Trader Sees a Decade of Low Oil Prices(抜粋)

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