東邦亜鉛が過去最大の赤字に、資源下落が直撃-豪鉱山で減損 (訂正)

訂正済み
  • 亜鉛市況の下落で豪州の鉱山子会社CBHリソーシズが減損を計上
  • 16年3月期の純損益予想を6億円の黒字から183億円の赤字に修正

東邦亜鉛は8日、亜鉛市況の下落を受けて、2015年4-12月期にオーストラリアの鉱山子会社CBHリソーシズが操業する2つの亜鉛鉱山事業で152億円の減損損失を計上したと発表した。市況下落による製錬事業での在庫評価損なども加わり、16年3月期の純損益は従来予想の6億円の黒字から過去最大となる183億円の赤字へと下方修正した。

  今回の減損計上により、東邦亜鉛は保有するCBH株の評価損288億円を特損として単体決算で計上。同社の田辺正樹経理部長によると、CBH株の投資簿価を120億円強まで引き下げたという。CBHはオーストラリアでエンデバー鉱山とラスプ鉱山の2つの亜鉛・鉛鉱山を操業している。

  一方、今回の処理に伴い16年度の減価償却費負担が税引き後で35億円程度軽減し、大幅な損益分岐点の改善につながるとしている。キャッシュフローを改善するため、エンデバー鉱山の粗鉱生産量を4分の1に減らし、従業員の7割弱にあたる116人を削減する。こうした施策によって「来期は資源事業で黒字化を目指す」と田辺部長は述べた。
  
  東邦亜鉛は今期、ラスプ鉱山の減産を解除することで生産量を拡大し、資源事業を黒字化することを計画していたが、亜鉛市況の下落が全体の業績を直撃する形となった。ロンドン金属取引所(LME)の亜鉛相場(3カ月物)は1月、一時1トン当たり1444.5ドルまで下落し、09年7月以来となる8年6カ月ぶりの安値をつけた。

(第3段落をの漢字表記を訂正します.)
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