あなたの在宅勤務が地球を滅ぼす-「環境に優しい」は実は幻想

  • 在宅勤務はエネルギー消費、二酸化炭素排出量が大きい
  • 在宅勤務が環境にプラスなのは遠距離通勤や自家用車通勤の人だけ

上司に在宅勤務を勧められたら、地球への影響についてちょっと考えてみよう。

  オフィスの賃貸料を節約するために従業員に在宅勤務を勧める会社が増えている。超高速のブロードバンド接続やテレビ会議、スマートフォンなどの技術がこれを可能にしている。

  しかし在宅勤務は二酸化炭素の排出量を増やし地球温暖化につながる。家で仕事をしていれば暖房や冷房をつける。在宅勤務をすると住宅でのエネルギー消費が20%増えることが、英最大のブロードバンドサービス事業者BTグループの調査で分かった。

  ロンドンの調査会社カーボン・トラストのコンサルタント、ポール・スウィフト氏は「一般に在宅勤務はよいことだと考えられているが、それほど単純ではない」と話す。「極めてエネルギー効率に優れるオフィスビルを持つことも可能だし、徒歩や公共交通機関を使って通勤できる」一方、「在宅勤務をする人が家全体の暖房をつければ環境面でマイナスだ」と指摘した。

  カーボン・トラストの調査によると、たいていの住宅で1時間暖房を余計につけるだけで、通勤しないことによる二酸化炭素排出量の減少効果を打ち消してしまう。在宅勤務で排出量を減らせるのは長距離通勤の人か、車通勤の人に限られるという。

  環境主義者の間では、企業が従業員に在宅勤務を勧めるのは経費節減が目的だと疑う向きもある。「企業は金銭的な理由でオフィススペースを減らしたいだけだ。環境への配慮が最優先ではない」とカーボン・トラストのスウィフト氏は話した。

原題:Those Days You Work From Home May End Up Wrecking the Planet (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE