ドラギECB総裁も同感か、「過酷」な世界との英中銀総裁の認識

  • ユーロ圏の昨年10-12月の経済成長率は0.3%と見込まれている
  • インフレ見通しは一段と悪化しており、ECBは刺激策を検討

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁によれば、現在は「過酷」な世界だ。この認識に恐らく欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も同意せざるを得ないのではないか。

   ドラギ総裁は毎月数十億ユーロ規模の資金を経済に注入しており、ユーロ圏の景気拡大継続とゆっくりとした失業の低下を予想している。しかし、新興市場を中心とする景気減速や原油安など、域内のインフレ率を再びマイナス圏に押し戻そうとする外部要因にも直面している。

  これら全てが暗い見通しにつながり、欧州委員会は2016年のユーロ圏成長率とインレ率の見通しを引き下げた。物価安定を責務とするドラギ総裁は、数カ月前に追加緩和を決定したばかりなのに再び刺激策を検討している。

  今週発表のユーロ圏域内総生産(GDP)統計では15年10-12月(第4四半期)に11四半期連続のプラス成長となることが見込まれているが、成長ペースは緩慢で、ユーロ圏を襲っている世界的なデフレ圧力を相殺するには力不足とみられる。

  ブルームバーグが調査したエコノミスト予想によると、ユーロ圏の昨年10ー12月GDPは0.3%増と見込まれている。15年の成長率は1.5%と、11年以来の大きな伸びとなる見通し。

原題:Draghi Can’t Argue With Carney’s Unforgiving World Assessment(抜粋)

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