インフレの過小評価は賢明ではない-1000億ドル運用者の備えとは何か

「それがいつ起きるか正確なところは誰にも分からない」とは、デンマークのATPファンドのカールステン・ステンデバド最高経営責任者(CEO)の言葉だ。しかし、インフレが突然戻ってくるリスクを過小評価することは「用意周到」とはいえないと同氏は指摘する。かなりのタイムラグがあっても、インフレがいつか戻ることが経験で示されているというのだ。

  ステンデバド氏はコペンハーゲンでのインタビューで、「ご承知の通り、世界の歴史で最も緩和的な金融政策が行われる状況にもかかわらず、インフレ率があす上昇することを示唆する兆候は何もない。しかし、これほどの規模の拡張的な金融政策が将来のある時点で高インフレを招かないとすれば、歴史の常識を逸脱する」と語った。

  1000億ドル(約11兆7400億円)規模の資産を運用するATPのファンドはヘッジングポートフォリオと投資ポートフォリオに分かれ、後者の昨年の運用成績は税引き前でプラス17.2 %で、株式とインフレリスク資産のパフォーマンスが最も良かった。同ファンドは資産をリスクカテゴリーで分けるファクターベースト・アプローチに戦略をシフトしている。

  ステンデバド氏は、インフレが急激に高まる展開がATPのメーンシナリオではないとしながらも、「われわれが検討している多くの投資シナリオの1つだ」と説明。「歴史が証明するこのパターン」が実際に起きるかどうかが大きな問題だと述べた。

原題:Here’s How This $100 Billion Fund Is Bracing for Inflation Wave(抜粋)

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