FRB議長、経済への自信とリスク警戒を共に強調か-今週議会証言

  • 10、11両日に半期に1度の議会証言で雇用統計を引用の見通し
  • エコノミストと投資家は3月のFOMCの判断材料として注目

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は今週行う議会証言で微妙なバランスを取るための準備をしている。

  イエレン議長は証言で、海外からのリスク増大を認めつつ、国内経済への自信を示すという難しいバランスを求められる。1月27日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明が利上げペースは当初の予想よりも緩やかになる可能性があると示唆したことを受け、エコノミストと投資家は3月のFOMCで利上げを見送るイエレン議長の意向がどの程度強いか、議会証言から読み取ろうとする見込み。

  金融市場の混乱で先行きが不透明になっていることに加え、エネルギー価格下落がインフレ率を圧迫し、欧州中央銀行(ECB)がドル相場を押し上げる可能性がある刺激策を準備する中、フェデラルファンド(FF)金利先物の動向に基づく来月の米利上げ確率は、年初時点の50%強から10%に下落した。フィッシャーFRB副議長ら政策当局者は次の措置を決めるのはまだ時期尚早だと警告している。

  スタンダードチャータードのシニア米国エコノミスト、トーマス・コスターグ氏は「イエレン議長が3月利上げを諦めたと表明するとは予想すべきではない」と発言。「イエレン議長は依然堅調な労働市場など、米経済のプラス面を強調する可能性がある。今後についてはより慎重な姿勢を示す可能性があり、マイナス面は大部分が海外に由来するもので、自分たちは世界情勢を注視していると強調する公算が大きい」と分析した。

  イエレン議長は米東部時間10日午前10時(日本時間11日午前0時)から下院金融委員会で証言する予定。翌日には上院銀行委で証言する。同議長は、米労働市場が依然堅調で賃金水準は上昇の兆候を示しているとのFOMCの見解を裏付けた1月の雇用統計を引用して証言する見通し。

原題:Yellen to Balance Confidence With Caution as Risks Muddy Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE