【個別銘柄】博報堂DYやセガサミHが高い、旭硝子やDOWAH急落

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8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  博報堂DYホールディングス(2433):前営業日比9.2%高の1353円。2016年3月期の営業利益予想を388億円から前期比13%増の415億円に上方修正した。三菱UFJモルガンスタンレー証券は、堅調な国内広告需要などを背景に売り上げ総利益の伸び率計画が上方修正された上、ネット広告需要拡大による国内グループ収益の拡大などから、ポジティブな印象とみる。

  セガサミーホールディングス(6460):8.4%高の1224円。15年4-12月の連結営業利益は前年同期比12%増の121億円と、通期会社計画の100億円を上回った。SMBC日興は、第4四半期に発売する遊技機タイトルの受注など不確定要素があるものの、営業利益は計画超過ペースでポジティブと評価した。

  旭硝子(5201):13%安の624円。5日に発表した16年12月期連結営業利益予想は前期比5.4%増の750億円と市場予想794億円を下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は市場予想を下回り、物足りない印象と指摘。前期については、電子の利益水準が想定以上に低迷しているとした。

  DOWAホールディングス(5714):19%安の637円。16年3月期の連結営業利益予想を前期比9.2%減の355億円に下方修正した。非鉄金属価格の下落や中国などでの需要減退が響く。市場予想は394億円だった。

  ミズノ(8022):6.4%安の514円。16年3月期営業利益予想を60億円から前期比41%減の30億円に下方修正した。ブラジルの経済状況停滞を受け、現地でのシューズビジネスが予想以上の販売不振となったほか、暖冬の影響で日本など東アジア地域での秋冬物ウエアが伸び悩んだ。

  テレビ朝日ホールディングス(9409):8.1%高の2377円。16年3月期営業利益予想を従来の150億円から前期比5.7%増の160億円に引き上げた。スポット収入が順調に推移していることなどを反映した。SMBC日興証券は視聴率の回復などでスポット収入の勢いが回復していると指摘。さらに番組制作費も計画を下回るペースとみられ第4四半期も業績モメンタムは強い印象とみている。
  日清食品ホールディングス(2897):8.6%安の5540円。5日発表した15年10-12月期営業利益は前年同期比8.3%減の99億円だった。SMBC日興証券は、市場予想114億円を下回りネガティブな印象と指摘。国内と中国の即席麺事業の改善期待にやや水を差した可能性があるとした。

  日立製作所(6501):3.1%安の495.3円。岩井コスモ証券は投資判断を「A(アウトパフォーム)」から「Bプラス(中立プラス)」に、目標株価を850円から580円に下げた。16年3月期業績予想は中国や資源国、産油国向けのビジネス低迷など外部要因の変化が想定以上の悪材料となり、円安効果やマイナンバー需要などの好材料を打ち消している、と指摘。当面、収益環境の厳しさは続くもようとみる。

  キッコーマン(2801):3.4%高の4070円。15年4-12月期営業利益は前年同期比33%増の271億円だった、と5日に発表した。通期営業利益予想312億円は据え置いた。SMBC日興証券は差し引きすると第4四半期の営業利益は17%減益となるが、現状では減益要因は見当たらず、同社計画は過達となる可能性が出てきたとみる。また16年3月期第3四半期については増収効果が予想以上だった、と評価した。

  オリンパス(7733):4.9%安の4345円。15年10-12月期連結営業利益は前年同期比0.2%減の236億円だった。野村証券では、円高の影響やアジア需要軟調を織り込み、17年3月期営業利益予想を1130億円から1110億円に下方修正。目標株価を5000円から4900円に引き下げた。

  LIXILグループ(5938):3.6%高の2636円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を2900円から3180円に上げた。事業のグローバル化進展によって海外子会社の成長シナリオが現実化しているうえ、国内でリフォーム分野の競争力が高まっている、と指摘。16年3月期営業利益予想を750億円から807億円に(会社計画620億円)、来期を900億円から956億円に上方修正した。

  ホシデン(6804):13%高の605円。15年4-12月期の連結営業損失は13億7000万円と前年同期の26億8300万円から赤字幅が縮小した。野村証券では、このうち10-12月期について、営業利益は0.5億円と前四半期の営業損失から黒字転換し好印象と指摘。売上高が減少する中で固定費改善が進んだと評価した。 

  ディー・エヌ・エー(2432):9.8%高の1880円。5日発表した通期業績計画についてSMBC日興証券は、コンセンサスを若干下回るものの、第3四半期で利益底打ちのメッセージがみられるガイダンスで、ポジティブな印象とみる。守安功社長は決算説明会で17年3月期は最低でも増益が達成できると発言しており業績回復への確信が深まったと評価した。

  三菱自動車(7211):4.4%高の931円。野村証券はSUV(スポーツ型多目的車)と電動化技術に経営資源を集中する戦略は合理的で評価できる、と指摘。18年3月期に小型SUVなど3車種、19年3月期に主力のアウトランダーと新型車が相次ぎ商品が大幅に若返れば、売上高、利益とも高成長が期待できる、とみる。投資判断は「買い」を継続。 

  ベネッセホールディングス(9783):3.3%高の3445円。5日発表した15年4ー12月期営業利益は前年同期比62%減の155億円だったが、野村証券では業績悪化に歯止めがかかりつつあると指摘した。「新・進研ゼミ」の売り込み方が明確になっており、17年3月期以降は業績拡大基調を取り戻すと予想した。

  日本ペイントホールディングス(4612):8.6%高の2299円。15年4ー12月期営業利益は前年同期比2.2倍の526億円だった、と5日に発表した。前年度にアジア地域の合弁会社を子会社化したことが売上高に貢献、特に中国で住宅内装用塗料などの汎用塗料が順調に推移した。

  六甲バター(2266):15%高の1720円。15年12月期営業利益は前の期比56%増の29億9400万円だった、と5日に発表した。家庭用チーズ製品の売り上げが順調に推移した。16年12月期営業利益予想は前期比24%増の37億2000万円とした。

  日本電子材料(6855):17%安の426円。16年3月期営業利益予想を従来の8億5000万円から前期比44%減の3億7000万円に下方修正した。スマートフォンやパソコンの販売不振や各社の在庫調整の影響でメモリー向け受注が想定を下回っており、1-3月売上高が大きく減少するとみている。

  日本シイエムケイ(6958):14%高の327円。15年10―12月期営業利益は2億8200万円だった、と5日に発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は第2四半期の2億2000万円の赤字から黒字転換し、ポジティブな印象と評価。構造改革に伴い収益体質の強化が実現するという第4四半期以降の業績見通しが大きく拓けてきたとみる。