中国:資本逃避回避へ景気対策求める圧力も-外貨準備4年ぶり低水準

  • 外貨準備高の減少幅、ここ2カ月で2000億ドル余りに達する
  • 家計部門が海外への資金シフトを急ぐ兆候は今のところ見られず

中国からの広範な資本逃避の兆候は見られていないにもかかわらず、同国の外貨準備高が4年ぶり低水準を付けたことを受け、政策当局者に対し財政の緩和や構造改革を通じた景気支援策を求める圧力は強まりそうだ。

  かつては膨らむ一方だった中国の外貨準備高は1月に995億ドル(約11兆6400億円)減った。中国人民銀行(中央銀行)が人民元相場の下支えを目指す中、昨年1年間で5000億ドル余り減少した外貨準備の落ち込みが年明けも続いている。流出の源に関する見方はさまざまだが、減少分の多くが対外債務の支払いに充てられたと考えられている。はるかに大きな脅威は国内投資家の資金流出であり、「人民銀が何とかして崩壊を防がなくてはならないダムだ」とHSBCホールディングスのフレデリック・ニューマン氏は語る。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのエコノミスト、トム・オーリック氏は7日の中国外貨準備高の発表後にリポートで、準備高の減少が一部の予想ほどではなかったことに触れ、「雪だるま式に増える資本逃避という最悪の事態はまだ起きていない」と指摘。「家計部門は年間5万ドルの外貨購入枠を使い切っていない」と説明した。

  企業統合や不採算部門閉鎖を継続的に進めることが人民元相場への圧力緩和につながると、中国国際金融(CICC)は指摘する。辺泉水氏らCICCのエコノミストは先月のリポートで、「過剰生産能力の削減は短期的には経済成長を圧迫するものの、資源配分の効率を改善させ、中国経済と人民元への信頼感を高めることにつながる」との見方を示していた。

原題:Key to China Holding Back Capital ’Dam’ Seen in Boosting Economy(抜粋)

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