グロース氏の顧客だけじゃない-PIMCOからの資金引き揚げ再び

2014年にビル・グロース氏がパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)を退社した際、一部顧客が同社ファンドから資金を引き揚げたのは驚きではなかった。そして今、PIMCOでは再び同社ファンドの運用に携わる現役の花形マネジャーが資金引き揚げの憂き目に遭っている。

  投資会社リサーチ・アフィリエーツの共同創業者ロブ・アーノット氏(61)が統括する「PIMCOオール・アセット」と「オール・アセット・オール・オーソリティー」の両ミューチュアルファンドからは昨年、計158億ドル(約1兆8500億円)の資金が引き出された。両ファンドのリターンは3年連続で同種ファンドの大半を下回っている。

  アーノット氏は他の投資家が敬遠する資産を買うほか、成長株は勢いが低下し、新興市場株は持ち直すと想定した逆張り戦略を取る。しかし、こうした戦略はここ数年、同氏だけでなく全般的に成功しておらず、セコイア・ファンドの運用チームや資産家ウォーレン・バフェット氏が率いる保険・投資会社バークシャー・ハサウェイなどのバリュー投資家も昨年は運用成績向上に苦労した。

  アーノット氏はカリフォルニア州ニューポートビーチにあるリサーチ・アフィリエーツのオフィスでのインタビューで、「バリュー投資家でいるのが非常に難しい時期だ」と述べた。同氏は2002年と03年にPIMCO向けに両ファンドを開発した。

  両ファンドからは1月も計10億ドル超の資金が引き揚げられた。ただ両ファンド共に、今年これまでの運用成績はS&P500種株価指数を上回っている。

原題:Bill Gross Investors Aren’t Only Ones Pulling Pimco Money (1)(抜粋)

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