北朝鮮が長距離ロケット発射-核実験の1カ月後に強行

更新日時

北朝鮮は7日、長距離ロケットを発射した。4回目の核実験を実施した約1カ月後だった。金正恩体制に兵器開発プログラムを中止させるよう圧力をかける国際社会の取り組みは、またも手痛い打撃を受けた。

  北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは同日、人工衛星の「光明星(クァンミョンソン)」を軌道に乗せることに成功したとし、追加打ち上げもあると報じた。韓国当局者によると、ロケットはソウル時間午前9時半(日本時間同)ごろに発射され、800キロメートルほど南に飛行した後、レーダーから消えた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)は衛星について北朝鮮の科学者からの金正恩第1書記と朝鮮労働党、国民への贈り物だと伝えた。
 
  北朝鮮による今回のロケット発射と1月6日の核実験は、米国の圧力や国連安全保障理事会がこれまでに採択した決議の効果が、北朝鮮の核兵器開発抑制に限定的であることを浮き彫りにした。北朝鮮は核武装を米国の攻撃の可能性に対する最大の防御策と考えている。

  制裁強化を求める米国のオバマ政権の取り組みは、北朝鮮が経済的に強く依存する中国の抵抗にも遭っている。中国政府は北朝鮮へのエネルギー輸出禁止など、金正恩体制を不安定にし、国境を接する北朝鮮から大量の難民が押し寄せる事態を招きかねない措置に反対している。

  ロケット発射に対し、米国や日本、韓国は直ちに非難声明を出した。ケリー米国務長官は北朝鮮による弾道ミサイル技術テストを禁止する国連安保理決議の「甚だしい違反だ」と指摘。韓国の朴槿恵大統領は「受け入れ難い挑発」だとし、北朝鮮への追加制裁の必要性を訴えた。韓国外務省によると、安保理は今回の発射に関して緊急会合を米東部時間7日午前11時(日本時間8日午前1時)に開く。

  中国国営の新華社通信は、ロケット発射が「朝鮮半島情勢にマイナスの影響を及ぼす」とした上で、「制裁は決して目標ではない」と論説で指摘した。

  今回のロケット発射は、金正恩体制に対する中国の影響力行使の限界も示した。北朝鮮は中国が繰り返し求めている核兵器開発の中止に応じず、中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表が平壌を訪問していた今月初めに発射計画を発表した。

Map of the explosion site, the Punggye-ri test facility in North Korea, and the region

  北朝鮮はロケット発射について、人工衛星を軌道に乗せるためで、平和的・科学的目的だと主張した。しかし米国は弾道ミサイル技術のテストであり、最終的には核弾頭の搭載が可能になり得るとみている。

原題:Defiant North Korea Launches Rocket Weeks After Nuclear Test (4)(抜粋)

(第2段落以降に北朝鮮の発表や各国の反応などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE