秘密に包まれたヘッジファンド、女性が運用で世界最大-成績も抜群

  • ブレースブリッジ・キャピタルは女性の運営では最大のファンド
  • エール大の寄付基金は1994年にパートナーとともに5000万ドルを投資

ビル・アックマン氏やデービッド・アインホーン氏といった著名ヘッジファンド運用者が20%を超える損失を出した昨年、ボストンを本拠にあまり知られていないヘッジファンドが実は好調だった。

  ナンシー・ジマーマン氏が共同創業したブレースブリッジ・キャピタルだ。運用資産は4年前の58億ドル(約6780億円)から今では103億ドルにほぼ倍増し、運用開始以降の年リターンは約10%。あまり知られていないが、女性が率いるヘッジファンドとして世界最大でもある。

  1990年代にロシア絡みのスキャンダルに夫ともども巻き込まれたジマーマン氏は、なるべく注目を浴びないようにしている。このため、レダ・ブラガ氏の95億ドル規模のシステマティカ・インベストメンツが女性が運用するファンドとして運用資産トップに挙げられることが多い。

  ブレースブリッジは2009年以降、月間運用成績がマイナスだったことは8回しかない。昨年の成績はプラス2%で、業界の中で際立っていた。ブルームバーグのデータによれば、業界平均はプラス0.6%。

  さかのぼれば、米エール大学の寄付基金を運用するデービッド・スウェンセン氏とファラロン・キャピタル・マネジメント創業者のトマス・ステイヤー氏が1994年に約5000万ドルの運用をジマーマン氏に任せたのが始まりだ。エール大の投資資金は今10億ドル前後になっていて、同基金の最良の投資の一つとなった。

  スウェンセン氏はジマーマン氏について、「債券市場の価格差を生かすレバレッジド戦略を取り、リスクへの集中度が異常とも言えるほどすごい」と評した。

  シカゴ近郊のスコーキー出身でブラウン大学を卒業後、初の仕事が円オプションを買うことだった当の本人は、男性が圧倒的に多いヘッジファンド業界で女性が受けるプレッシャーを歯牙にもかけない。ジマーマン氏は「誰が債券を持っているのか、債券自体は気にしない」と話した。
 
原題:The Secretive Hedge Fund That’s Generating Huge Profits for Yale(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE