欧州マーケットサマリー:株5日続落、イタリア債に圧迫続く

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欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1136   1.1209
ドル/円            116.92   116.78
ユーロ/円          130.21   130.88


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  325.90     -2.86     -.9%
英FT100     5,848.06   -50.70     -.9%
独DAX      9,286.23   -107.13   -1.1%
仏CAC40    4,200.67   -27.86     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .50%        -.01
独国債10年物     .30%        -.01
英国債10年物     1.56%       -.01


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,150.35    -6.00     -.52%
原油 北海ブレント         34.59      +.13     +.38%

◎欧州株:5日続落、原油安と米雇用統計で-資源銘柄に売り

5日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は5営 業日続落となった。この日発表された米雇用統計で一部の内容が予想を 下回ったほか、原油相場が上げを消したことが影響した。企業決算を見 極めようとする動きもあり、上下に振れる展開となった。

アルセロール・ミタルが5.5%下げるなど、資源銘柄は総じて安 い。同社は約30億ドルを調達する計画を発表したほか、スペインの自動 車部品メーカーであるゲスタンプの持ち分10億ドル相当も売却すること を明らかにした。原油が上げを消したことを背景に、フランスのトタル とイタリアのENIを中心にエネルギー銘柄が下げた。

一方、自動車銘柄は業種別で最も上昇。特にフィンランドのタイヤ メーカー、ノキアン・レンカートの上げが際立った。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.9%安の325.90で終了。前 週末比では4.8%下げた。原油急落や中国経済に銀行の不良債権増加を めぐる懸念も加わり、同指数は年初来では約11%値下がりしている。

バークレイズのウェルスマネジメント部門投資戦略責任者、ウィリ アム・ホッブス氏(ロンドン在勤)は「消費が上向く証拠が出てくるま で、株式相場は原油と相関する公算が大きく、それはボラティリティを 意味する」と指摘。「企業決算は最悪のシナリオに沿う内容ではない が、ちょっと不安定だ」と付け加えた。

米労働省が発表した非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調 整 済み)は前月比15万1000人増。エコノミスト予想は19万人増だった。失 業率は2008年2月以来の低水準となる4.9%に低下。調査では5%が見 込まれていた。

フランスのBNPパリバは1.5%上昇し、銀行株指数の下げを抑え た。同行は投資銀行部門のコスト削減計画を打ち出した。

スウェーデンのトラックメーカー、ボルボは1.7%上昇。第4四半 期の損益は黒字となった。前年同期は赤字。同国の測量機器メーカー、 ヘキサゴンは4.1%値上がり。第4四半期利益が予想を上回った同社 は、増配の方針を明らかにした。

原題:European Shares Fall as Oil Drops, U.S. Payrolls Miss Forecasts(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が週間ベースで下落、独債とのスプレッド拡大

5日の欧州債市場ではイタリア国債のドイツ国債に対する利回り上 乗せ幅(スプレッド)が昨年7月以降の大きさに拡大した。市場混乱で 比較的安全とされるドイツ国債の需要が高まった一方で、イタリアの国 内銀行の不良債権増加懸念が同国債の重しとなった。

インフレ率を2%弱に押し上げようともがく欧州中央銀行 (ECB)が緩和策を拡大するとの観測も、ドイツ国債の支援材料とな った。ドラギ総裁は最近、ECBがすでに前例のない規模の金融緩和を 3月にも追加拡大する準備があることを示唆した。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、イェンス・ ペーター・ソレンセン氏は「世界的に不透明感な状況で、先行きが懸念 されている」と指摘。「イタリア国内にはバッドバンク構想があるが、 銀行セクターの問題がそれで解決するとは実際思われていない。これが イタリア国債への圧力を強めている」とも述べた。

ロンドン時間午後4時42分現在、イタリア10年債利回りは前週末 比15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.56%。同国債 (表面利率2%、2025年12月償還)価格は1.36下げ104.04。同年限のド イツ国債とのスプレッドは17bp拡大の126bpと、拡大幅は昨年7月 以来の大きさとなった。

欧州債の指標とされるドイツ10年利回りは前週末比2bp低下 の0.30%。一時は0.26%と、昨年4月以来の低水準を付けた。2年物利 回りはマイナス0.49%。3日にはマイナス0.502%と、過去最低を記録 した。

原題:Italy-Germany Yield Spread Widens by the Most in Seven Months(抜粋)

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