欧州債(5日):イタリア債が週間ベースで下落、独債とのスプレッド拡大

5日の欧州債市場ではイタリア国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が昨年7月以降の大きさに拡大した。市場混乱で比較的安全とされるドイツ国債の需要が高まった一方で、イタリアの国内銀行の不良債権増加懸念が同国債の重しとなった。

  インフレ率を2%弱に押し上げようともがく欧州中央銀行(ECB)が緩和策を拡大するとの観測も、ドイツ国債の支援材料となった。ドラギ総裁は最近、ECBがすでに前例のない規模の金融緩和を3月にも追加拡大する準備があることを示唆した。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、イェンス・ペーター・ソレンセン氏は「世界的に不透明感な状況で、先行きが懸念されている」と指摘。「イタリア国内にはバッドバンク構想があるが、銀行セクターの問題がそれで解決するとは実際思われていない。これがイタリア国債への圧力を強めている」とも述べた。

  ロンドン時間午後4時42分現在、イタリア10年債利回りは前週末比15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.56%。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格は1.36下げ104.04。同年限のドイツ国債とのスプレッドは17bp拡大の126bpと、拡大幅は昨年7月以来の大きさとなった。

  欧州債の指標とされるドイツ10年利回りは前週末比2bp低下の0.30%。一時は0.26%と、昨年4月以来の低水準を付けた。2年物利回りはマイナス0.49%。3日にはマイナス0.502%と、過去最低を記録した。

原題:Italy-Germany Yield Spread Widens by the Most in Seven Months(抜粋)

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