米1セント硬貨の鋳造コストが7年ぶり低水準-亜鉛価格下落で

  • 米造幣局の昨年の鋳造コストは1.43セント-前年比で14%低下
  • 前回1セント硬貨の鋳造コストが1セントだったのは11年前

米1セント硬貨が少し安くなった。鋳造コストのことだ。

  米国で毎年流通する数十億枚の新1セント硬貨の鋳造コストは貨幣価値を依然として上回っているものの、米政府は金属価格下落による恩恵を受けている。米造幣局のデータによると、原料のほぼ全てを亜鉛が占める1セント硬貨1枚当たりの鋳造コストは昨年1.43セントと、前年比で14%低下し2008年以来の低水準となった。11年には2.41セントだった。この後、世界最大の消費国である中国の需要鈍化に伴い、亜鉛価格はピークと比較して34%値下がりした。

  1セント硬貨の鋳造コストが現在の水準となったのは05年以来。米造幣局は1セント硬貨のコストが貨幣価値と等価となることは予想していないものの、昨年の金属価格下落により鋳造枚数は16%増え91億5500万枚に達した。納税者にとってそれは、前年と比較して約55万5000ドル(約6500万円)低いコストで12億3500万枚多く1セント硬貨が鋳造されたことを意味する。1セント硬貨は1982年まで銅だけで造られていたが、現在では亜鉛が原料の97.5%を占める。亜鉛は主にさび止めとして、電子機器や塗料などに利用されている。

原題:Penny Cheapest in 7 Years as Zinc Rout Benefiting U.S. Taxpayers(抜粋)

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