主流派に組するヘッジファンドは間違い-非主流派が人民元上昇を予想

  • 元安見通しが大勢だがプレステージのシェンカー氏らは元高を想定
  • ドル・スポット指数急落の翌日、元の中心レートを大きく引き上げ

中国人民元の下落がほぼ避けられないというのが、大方の為替予想専門家の見方だ。

  ブルームバーグが集計する45人のストラテジスト中39人が、年内は人民元が対ドルで下落すると予測。ビル・アックマン氏からクリスピン・オディ氏に至るヘッジファンド運用担当者らが元安に備えており、元値下がりを見越したオプション取引の想定元本は4430億ドル(約51兆8000億円)に膨れ上がっている。中国の記録的な債務水準や経済成長鈍化、資本流出加速が、元弱気派を勢いづかせている。

  だが全員がそうした流れに乗っているわけではない。市場のコンセンサスに逆らい2年前にユーロ上昇を言い当てたアナリストも含め、わずかだが元高を想定する向きもいる。

  米テキサス州オースティンに本社を置くプレステージ・エコノミクスのジェーソン・シェンカー社長は、「米国に先行して中国経済の改善が進む可能性はかなり高い」とコメント。ここ数年の「ドルの際立つ強さ」はすぐに解消され、人民元が今年2.8%上昇するのに寄与するだろうと述べた。同社長は2013年終盤にユーロに対する弱気な見方を否定、ユーロ高を正確に予想した数少ないアナリストだ。

  ブルームバーグのドル・スポット指数は今週、元強気派の主張を支える動きとなった。同指数は3日、1.7%下落した。米国のサービス業活動を測る指数がほぼ2年ぶりの低水準となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に追加利上げできるどうかをめぐり疑念が広がった。その翌日、中国人民銀行(中央銀行)は人民元の中心レートを2カ月ぶりの大きさで引き上げた。

原題:Lonely Yuan Bulls Say the Hedge Fund Crowd Is Getting It Wrong(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE