ピケンズ氏が石油関連資産を売却、投資再開のチャンス待ち構える

  • 石油王ピケンズ氏は在庫が減少し始めるまで市場に戻らず
  • パイオニアとアナダルコ、アパッチはM&Aの標的になり得る

石油王として知られ、過去40年に米大手石油探査会社の一部を標的にして財産を築いたり失ったりした資産家のブーン・ピケンズ氏は、原油相場の数十年ぶりの深刻な低迷が長引いていることから、関連資産を売却した。

  ピケンズ氏は4日にブルームバーグのテレビインタビューで、全ての石油関連証券を手放したと述べた。投資再開の最も良いタイミングを待つとしている。また、価格低迷の結果、パイオニア・ナチュラル・リソーシズアナダルコ・ペトロリアムアパッチといった中規模の米石油会社はエクソンモービルのような大手企業の買収標的となっているという。

  原油価格は2014年6月以来70%下落し、石油業界は25万人余りを削減。昨年の支出カットは1000億ドル(現行レートで約11兆7000億円)強に上り、今年も一段の圧縮が見込まれる。これは生産減少につながることから、経済がリセッション(景気後退)入りしない限り、原油価格は年末までに1バレル=50-60ドルに上昇するとピケンズ氏は予想した。

  同氏は「安値圏に入った」と述べた上で、「ここで慌ててはならない。これから多くのチャンスがある。相場は変動しやすくなる。一本調子には上昇しないため良い入り口はあるだろう」と語った。同氏は原油在庫が減少し始めるまでは投資を再開しない考えも明らかにした。
  
原題:Tycoon Pickens Cashes Out on Oil, Awaits Time to Get Back In (2)(抜粋)

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