欧州債:軒並み下げる、ECB追加緩和の規模に疑念

4日の欧州債市場では、スペインとイタリアを中心にユーロ参加国の国債が軒並み下落した。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和策の規模に疑いが生じたためだ。

  スペインとフランスはこの日の入札で計120億ユーロの国債を発行した。ドラギ総裁はフランクフルトでの会議で当局者らに緩和拡大の用意があると述べたものの、国債相場の下げ基調は変わらなかった。

  昨年12月のECBによる追加緩和の規模が予想を下回り打撃を受けた投資家らは、ECBが政策委員会内の意見対立でこれ以上の緩和を抑える展開を警戒している。

  SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フランクフルト在勤)は「強気派と弱気派が駆け引きしている状態だ」とし、「ECBが市場の期待に応えられるかを疑問視する見方が市場に戻りつつある。ドラギ総裁の極めてハト派的な論調が強力な政策判断につながると信頼することはできない」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.65%で、今年に入って最大の上げ幅を記録。同国債(表面利率2.15%、2025年10月償還)価格は0.875下げ104.505となった。

  フランス10年債利回りは3bp上昇の0.64%、同年限のイタリア国債利回りは10bp上げ1.53%。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは3bp上げて0.30%。0.3%を下回る水準へと下落した後、上昇に転じた。ダハイム氏によれば、それ以上の低下には「強い抵抗」があった。

原題:Spanish, Italian Bonds Lead Euro Debt Slide as Stimulus Weighed(抜粋)

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