米利上げは年内にある-2015年「債券王」PIMCOシュナイダー氏

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のジェローム・シュナイダー氏は、米金融当局による年内利上げシナリオを債券トレーダーは捨てるべきではないと述べた。同氏が運用する主要ファンドの昨年のリターンは同業者のファンドを上回り、「債券王」に選ばれている。

  シュナイダー氏らは米国の経済成長が安定して推移し、賃金の伸びも加速するとの見通しから、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に2回以上は利上げするとみている。一方、先物トレーダーらの間では先行き見通しが暗くなっており、年内の利上げはないとの見方が強まっている。FOMC当局者らが昨年12月に示した予測では、今年の利上げ回数は4回だった。

  シュナイダー氏は4日、ブルームバーグラジオのインタビューで、「市場は米当局が間違っているという方向に賭けている」と述べた上で、同氏らはそうした市場とFOMCのそれぞれ予測の「中間ぐらいになるのではないかと思っている」と付け加えた。

  計1800億ドル(約21兆円)規模の短期資産運用を監督するシュナイダー氏は、マネーマーケットのボラティリティ上昇に備えるべきだと呼び掛けた。世界的に金融環境が悪化しFOMCが金融政策は経済データ次第と言明する中で、トレーダーは金利見通しの調整を続ける必要があるとしている。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、シュナイダー氏が携わる「ショート・ターム・ファンド」(137億ドル)の2015年のリターンは約1.4%。競合するファンドのリターンは平均で横ばいだった。米モーニングスターは先週、同氏と同氏が率いるチームを同年最高の債券ファンドに選んだ。ただ今年に入ってからのリターンは約0.7%のマイナスとなっており、同業者ファンドのうち約90%を下回る。

原題:Pimco’s Schneider, Bond King of 2015, Sees Fed Hikes This Year(抜粋)

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