「Brexit」欧州委の想定外-ゴールドマンなど影響予測相次ぐも

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は4日公表した経済見通しで、中国経済のハードランディングから米国の利上げ、商品の一段安、ギリシャ危機再発、海外の戦争、国内のテロ、銀行の不良債権、企業の支出抑制、難民問題による国境閉鎖まで、あらゆるリスク要因を挙げた。

  しかし、この経済見通しで「Brexit(英国のEU離脱)」は「下振れリスク」に含まれていない。モスコビシ委員(経済・財務担当)は経済見通し発表後にブリュッセルで記者団に、「経済予測の中で言及がないのは、それがわれわれの頭の中にないからだ」と説明した。

  一方、欧州委以外のほとんどのエコノミストの頭の中にはBrexitがあるようだ。この24時間だけでも、ゴールドマン・サックス・グループとウニクレディト、英国立経済社会研究所(NIESR)の3つがBrexitの経済的な影響についての予測を発表した。

  もっとも、欧州委の経済見通しには「不確実な外部環境」という表現がある。これは政治的配慮をするトップに気付かれないよう、スタッフが忍び込ませたBrexitへの言及なのかもしれない。

原題:‘Brexit’ on My Mind? Not if You’re an EU Economic Forecaster(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE