EU:16年ユーロ圏成長・インフレ率予想引き下げ-新興市場リスクで

  • 欧州委員会は原油安を理由にインフレ見通しを下方修正
  • 新興市場経済の減速がユーロ圏景気回復を脅かす最大要因の一つ

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、2016年のユーロ圏成長率とインフレ率の見通しを引き下げた。新興市場経済の減速がユーロ圏の景気回復を脅かす主要リスクだと指摘した。

  4日の発表によると、今年の域内成長率見通しは1.7%と、昨年11月時点の1.8%予想から下方修正された。ドイツとフランス、イタリアの成長率予想はそれぞれ0.1ポイントずつ引き下げた。原油安が続いていることから16年のインフレ率見通しも0.5%と、従来予想の1%から下方修正した。

  欧州委のマルコ・ブティ経済部長は発表資料で「ユーロ圏の経済成長は16年も続く見通しだが、回復は過去に照らしても、また他の先進国・地域に比べても鈍い」とし、「外需および域内需要の先行きをめぐる不透明感が、回復を持続させ潜在成長率の低下傾向を反転させるのに必要な投資の加速を妨げる最大の要因だ」と分析した。

  欧州委は17年の成長率予想は1.9%で据え置いた。

  原油価格の回復は昨年11月に見込んだ時期よりも遅くなるだろうとし、それが「現在の極めて低い水準からのインフレの回復を遅らせるだろう」と説明した。

原題:EU Reduces Growth Outlook for Euro-Area as Risks Grow (Correct)(抜粋)

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