英ポンドは20%下落も、Brexit現実化なら-ゴールドマンが指摘

  • 英国のEU離脱で1ポンド=1.15-1.20ドルまで値下がりも
  • 経常赤字悪化で景気は不安定化、ポンドは売られやすくなる

英国が欧州連合(EU)を離脱したら、英ポンドはドルに対し最大20%下落する恐れがあると、ゴールドマン・サックス・グループは指摘した。

  ゴールドマンは早ければ6月にも実施されるEU残留・離脱を問う国民投票で英国民が離脱を選択するとは見込んでないが、そうなった場合にポンドは1.15-1.20ドルまで下げ、1985年以来の水準まで低下し得ると予想。ロンドン時間4日午前9時25分現在は1.4638ドルで取引されている。

  為替チーフストラテジスト、ロビン・ブルックス氏率いるゴールドマンのアナリストらはリポートで、「Brexit(EU離脱)」なら資本流入が「突然かつ全面的に途絶える」ことにつながると分析した。

  「EU離脱を問う国民投票は不透明感を高める出来事だ」とし、これが「英国の先行きを圧迫し、海外投資家の懸念をあおるだろう。英国への資本の流れが止まり、ポンドをさらに押し下げる可能性がある」と述べた。

  トレーダーらはイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ時期見通しを2018年まで先送りしており、一部エコノミストは利下げについても言及し始めた。こうした状況からポンドは昨年10月以降、対ドルで5%下げている。ゴールドマンはさらに英国がEUから離脱した場合、資本流入が途絶えて同国の経常赤字が悪化し、ポンドはとりわけ売られやすくなるとの見方を示した。

  最悪の場合、ポンドはユーロに対しても1ユーロ=90-95ペンス前後まで下げる可能性があるとみている。4日は76.20ペンスで取引されている。

原題:Goldman Sees Pound Tumbling by as Much as 20% on ‘Brexit’(抜粋)

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