スヌーピーは誰の手に-事業分離計画の米メットライフに深い悩み

別れはつらいものだ。長年連れ添ったパートナーが金融資産や不動産の権利やペットの引き取り先を決めなければならない場合はなおさらだ。世界で最も愛される犬が絡む場合、その別れは一層困難になり得る。

  米生命保険メットライフのスティーブ・カンダリアン最高経営責任者(CEO)は、同社のキャラクターであるスヌーピーとその仲間たちを自社にとどめるのか、あるいは現在計画している米国リテール事業の売却やスピンオフ(分離・独立)、新規株式公開(IPO)に伴い手放すのか決断を迫られている。

  メットライフは30年余りにわたって、スヌーピーをキャラクターに使い続けている。同社はスヌーピーが「メットライフ・ブランドにとって重要な、温かく親しみやすい雰囲気」を深めていると、ブランドに関する自社のガイドラインで説明。スヌーピーは同社の広告だけでなく、社員の名刺、投資家向け説明資料、ゴルフトーナメントの際に上空を飛ぶ小型飛行船などにも使われている。

  米ノートルダム大学のジェームズ・オルーク教授(経営学)は「これほどの認知度や人に訴える力のあるアニメや漫画のキャラクターはそう多くなく、それがスヌーピーを非常に価値ある存在にしている」と述べた。同教授はスヌーピーと仲間たちが登場する漫画「ピーナッツ」のキャラクターはリテール事業に属することになるだろうと予想している。

  カンダリアンCEOは1月12日に米リテール事業分離を検討していることや既存事業と分離する事業にどのように資産を配分する計画かを明らかにしたが、その後も米リテール事業にメットライフの名前やスヌーピーブランドを残すかどうか悩んでいることを認めた。メットライフは分離案に関する資料で、「計画はまだ初期段階にあり、多くの問題で結論が出ていない」とコメントしている。
 
原題:Who Gets the Dog in the Divorce? MetLife Mulls Snoopy’s Fate (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE