【個別銘柄】日立とパナソニクが急落、シャープと日ユニシスは急騰

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4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日立製作所(6501):前日比7.8%安の512.6円。2016年3月期の純利益見通しを3100億円から2400億円に下方修正する、と3日に発表。社会・産業システムや情報・通信システムの収益が悪化した。クレディ・スイス証券は、各事業の底打ちの確認にはいまだ時間を要するとみられ印象はネガティブと指摘。中国減速、中東原油安に対する事業リスクは最近の株価推移から一定程度は織り込まれていると考えるが、会社新計画で算出した予想PERは11.2倍といまの事業環境を勘案するとまだ割高に映るとした。

  パナソニック(6752):8.7%安の967.2円。16年3月期の連結営業利益予想を4300億円から4100億円に下方修正する、と3日に発表。市場予想の4266億円を下回った。中国など新興国の景気減速でエアコンやデバイス事業の販売が落ち込んだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今期から成長に軸足を移した戦略そのものに無理があった可能性があると指摘。

  シャープ(6753):17%高の160円。4日の取締役会で台湾の鴻海精密工業に優先交渉権を与え、同社の傘下で再建を目指す方針を決めたとNHKが4日に報道。鴻海は7000億円を超える規模の資金を投じることを提案したという。同報道に対してシャープは液晶事業の構造改革など再建に向けた取り組みで、産業革新機構と鴻海の2社に絞って協議進めていることを明らかにした。

  日本ユニシス(8056):11%高の1394円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比66%増の76億1500円になった、と3日に発表。SMBC日興証券は3日付で目標株価を1370円から1600円に引き上げた。10-12月期の営業利益は前年同期比2.7倍の33億円と同証事前予想16億円を上回ったと指摘。業績とリソースの負担となってきた問題案件は終了し、業績拡大期に入ると分析した。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  三菱ケミカルホールディングス(4188):7%高の655.8円。16年3月期の連結営業利益計画を2480億円から前期比54%増の2550億円に上方修正する、と4日に発表。市場予想は2516億円だった。医薬品事業での技術料収入の増加や研究開発費を中心とした販管費の減少が寄与する。

  大陽日酸(4091):15%高の1177円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比19%増の311億円だったと3日に発表。SMBC日興証券では、同証予想の290億円を上回りバランスの取れた好決算でポジティブと評価。会社側の通期計画は保守的な印象で上振れ余地があるとした。

  住友電気工業(5802):4.5%高の1530円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比17%増の960億円になった、と3日に発表。自動車関連事業や情報通信関連事業、エレクトロニクス関連事業などが好調だった。

  三井造船(7003):4.8%安の140円。16年3月期の営業利益見通しを180億円から前期比9.8%減の120億円に下方修正する、と3日に発表。船舶海洋セグメントの損失が響いた。SMBC日興証券は同日、海洋支援船の追加費用は想定以上でネガティブな印象と評価した。

  ミネベア(6479):6.3%高の881円。16年3月期の連結営業利益計画を660億円から550億円に下方修正する、と3日に発表。液晶用バックライトの販売が想定下回る見込み。ただ、東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは、従前から業績計画の下方修正が見込まれていた、と電話取材で指摘。きょうはショートしていた投資家が買い戻したのだろうと話した。

  日本空港ビルデング(9706):6.6%安の4270円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比24%増の98億9800万円になった、と3日に発表。ゴールドマン・サックス証券では、10-12月期の営業利益は33億円と、同証事前予想の40億円を下回ったと指摘。特に物品販売業の営業利益率が前年同期の8.9%から7.5%に低下し、昨年比減益に転落している点は市場でもネガティブに捉えられよう、と分析した。

  ダイセル(4202):6.6%高の1784円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比25%増の494億円になった、と3日に発表。野村証券では、10-12月期営業利益は同26%増の178億円で、同証事前予想の161億円を上回ったと指摘。会社側は通期業績計画を据え置いたが、セルロースが第4四半期に同34%減益となる前提で保守的な印象とした。

  鳥居薬品(4551):12%安の2512円。16年12月期の営業利益は前期比33%減の33億円の見通し、と3日に発表。4月に実施される薬価改定の影響で腎・透析領域での主力製品の「レミッチカプセル」や「リオナ錠」などの売り上げが減少する見込み。

  フジ・メディア・ホールディングス(4676):3.4%高の1359円。16年3月期の営業利益見通しを213億円から前期比16%減の216億円に上方修正する、と3日に発表。フジテレビジョンで営業費用の削減が図られていることや都市開発事業が堅調に推移していることが寄与した。

  田辺三菱製薬(4508):2.4%高の2084円。16年3月期の連結営業利益予想を820億円から920億円に上方修正する、と3日に発表。市場予想の846億円を上回った。ワクチンなどの売り上げが好調で、研究費中心に販管費が想定を下回った。

  ぐるなび(2440):2.2%高の2568円。16年3月期の連結営業利益予想を60億円から64億円に上方修正する、と3日に発表。市場予想の61億円を上回った。飲食店向け事業の売り上げが好調に推移しているほか、同事業の構成比が高まり粗利率が改善。販促・宣伝費など費用の効率的も寄与する。

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