日立株が続落、通期利益予想の下方修正-株価ほぼ3年ぶり500円割れ

日立製作所の株価が続落。ほぼ3年ぶりに500円を割り込んだ。同社は3日の取引終了後に今期(2016年3月期)連結業績の利益見通しを下方修正した。

  4日の株価は売り気配で始まった後、前日比10%安の500.5円で取引成立。その後も売りが先行し、一時は同12%安の488.2円まで下げる場面もあった。株価が取引時間中に500円を割り込むのは、12年12月27日以来。午前9時55分現在で東証一部の下落率で第3位。

  日立は3日、減速する中国経済や新興国経済の影響を受け販売や生産を見直すことを前提として、通期の営業利益見通しを従来の6800億円から6300億円に、また、純利益見通しを同3100億円から2400億円にそれぞれ減額した。売上高見通しは9兆9500億円を据え置いた。

  クレディ・スイス証券の前川英之アナリストは4日付のレポートで、会社計画について印象は「ネガティブ」とし指摘し、「東原敏昭社長就任後で2期連続の下方修正のため、次期中期経営計画に向けて営業利益率10%などのような高い目標を掲げてしまうと、実行力に疑問符が付きそうな点が気がかりである」とした。その上で、「各事業環境の底打ちなどの確認にも時間を要するとみる」との見方を示している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE