国際帝石:今期純利益予想を下方修正-原油安で06年発足以来最低

更新日時
  • 上流資産の再評価中、今後減損損失を計上する可能性も
  • 通期ブレント原油価格の想定を47.3ドルに-6.4ドル引き下げ

国際石油開発帝石は4日、今期(2016年3月期)の純利益予想(従来700億円)を520億円に下方修正した。原油と天然ガス価格の急落で収益が悪化する。今期の純利益は、前期に続いて06年の同社発足以来の最低を更新する見通し。

  ブルームバーグによるアナリスト15人の純利益予想の平均値612億円を下回った。今期の売上高予想も9970億円(従来1兆690億円)に引き下げ、アナリスト予想の9835億円を下回った。原油価格の大幅な下落により、同社は上流資産を再評価しており、今後一部の資産で減損損失を計上する可能性があるとしている。

  村山昌博常務は、生産中のプロジェクトで減損処理の可能性があるものの、オーストラリアのイクシス液化天然ガス(LNG)プロジェクトについては「まったく想定していない」と述べた。イクシスは、同社が事業主体となって年890万トンのLNGを生産する事業で、15年12月時点の工事進捗(しんちょく)率は81%。17年7-9月の生産開始を予定している。

  同社は、1バレル=53.7ドルと予想していた今期のドバイ原油平均価格の見通しを同47.3ドルに引き下げた。同時に発表した15年4-12月期の純利益は前年同期比34%減の675億円となった。

  また、イランに対する経済制裁の解除を受けた同国での油ガス田開発事業への参入について、村山常務は「積極的に関与していきたい」と前向きな意向を示した。同社は、経済制裁が強まった10年にアザデガン油田から撤退した経緯を持つ。同氏は、いまだ不透明な部分が多いと指摘し、「経済条件を見極めて判断したい」と述べた。

(会見での発言を第3、第5段落に追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE