JT:今期営業利益見通し、市場予想下回る-ルーブルなど為替で

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日本たばこ産業(JT)は4日、今期(2016年12月期)の営業利益が5660億円になる見通しだと発表した。市場予想を下回る。海外事業での外国為替相場の変動による悪影響を見込んだ。

  前年比ではほぼ変わらずとなる。ブルームバーグが集計したアナリスト14人の予想平均は6078億円だった。純利益3990億円、売上高は前年比2.3%減の2兆2000億円(市場予想2兆2818億円)との見通しも示した。

  世界各国で健康志向の高まりや規制の進展など、たばこ事業は厳しい環境に置かれている。こうした中、同社ではたばこ事業の収益源のグローバル化を目指し、米レイノルズ・アメリカンが持つたばこブランド「ナチュラル・アメリカン・スピリット」の米国外での事業を現金6000億円で買収。先月には「メビウス」(旧マイルドセブン)の全35銘柄を440円とする小売定価改定の認可申請を財務相に行った。ただ今期は為替相場の悪影響が膨らむ。

  都内で会見を開いた小泉光臣社長は「厳しい環境の中、全事業で好調なモメンタムの継続を見込む」とした一方で、「ネガティブな為替影響を見込む」と述べた。

  JTは業績比較のための財務指標の一つとして、営業損益から買収に伴い生じた無形資産に係る償却費などを除いた調整後営業利益を公表している。資料によると、今期は調整後営業利益ベースで、ルーブルなど現地通貨と円の対ドルでの為替、合わせて1110億円のマイナスの影響を受ける。15年は998億円の不利な影響だった。

(社長の会見での発言を加えます.)
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