米国株:上昇、一時の下げから反転-原油急反発で資源株が高い

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3日の米株式相場は3日ぶり反発。世界経済の減速懸念が広がる一方、原油相場の上昇を受けて資源株が買われた。

  この日は軟調な展開が続いていたが、午後に入り上昇に転じた。ドルが2009年以来の安値を付ける中で原油が8%超上げたことが手掛かり。エネルギー株や資源株の上昇が幅広い上げにつながり、一時大きく下落していた銀行株も下げを縮めた。エクソンモービルやシェブロンが高い。フリーポート・マクモランも大幅高となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1912.53。一時1.6%安まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は183.12ドル(1.1%)上昇し16336.66ドル。

  LPLファイナンシャル(ボストン)のチーフ経済ストラテジスト、ジョン・カナリー氏は「米国がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念からドルが押し下げられ、金融当局の利上げも討議事項ではなくなった可能性がある」と分析。「それと石油輸出国機構(OPEC)のニュースや原油値上がりが相まって、米国株はこの日の高値に上げている。きょうの株式相場は全てが原油次第という状況だ」と続けた。

  株式相場はこの日、上げ下げを繰り返す展開となった。経済指標を受けて米経済の力強さに対する懸念が再燃した一方、ドルの大幅下落が寄与して原油が大きく上げ、資源株を押し上げた。

  この日発表された米供給管理委員会(ISM)非製造業総合景況指数は、ほぼ2年ぶりの低水準となった。製造業の長引く弱さが米経済の他分野にも広がり始めているリスクが高まった。

  一方、1月の米民間雇用者数は20万5000人増と、市場予想を上回る伸びとなった。市場の注目は5日に労働省が発表する1月の雇用統計に移る。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、雇用者数の19万人増が見込まれている。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は1.5%下げて21.65。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「感情的で、センチメントに左右される相場展開だ。引き続き原油の動きに連動する可能性が高い」と分析。「前日は原油の大幅安が株式相場にも影響して下落した。投資家は神経質になっている」と続けた。

  S&P500種の業種別10指数では、エネルギーと資源株の指数が特に大きく上昇。資本財・サービスや公益、電気通信サービスも1%超の上げとなった。金融株の指数は一時3%近く下げたが、その後下げを縮め、ほぼ変わらずで終了した。

原題:U.S. Stocks Rise as Commodity Shares Lead Rally Amid Oil Surge(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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