米FRB:マイナス金利もシナリオに-16年の大手行ストレステスト

米連邦準備制度理事会(FRB)は、大手金融機関を対象とした年次ストレステスト(健全性審査)について、今年は米財務省短期証券(TB)3カ月物の利回りが長期間マイナス圏で推移するシナリオを含めることにした。

  FRBは1月28日の発表資料で、三つの仮想シナリオのうち「深刻な逆境」シナリオでは、「一定の期間にわたり企業の財務面のストレスが高まり、米財務省短期証券の利回りがマイナスとなる深刻な世界的リセッション(景気後退)」を想定するとした。

  具体的には、TB3カ月物利回りが2016年4-6月(第2四半期)にマイナス圏に突入した後、マイナス0.5%に落ち込み、19年1-3月(第1四半期)いっぱい同水準にとどまるシナリオへの各金融機関の回復力を評価することになる。

  FRBは、「このシナリオは連邦準備制度の予想を意味するものではない」とした上で、「マイナスの短期金利への調整が新たな金融市場の混乱を伴わずに進む」ことも想定していると説明した。

  米金融当局が昨年9月、世界的な金融市場の動揺を受けて利上げ開始を先送りして以降を含め、TB3カ月物利回りは過去数年間に数回ゼロを割り込んでおり、10月2日にはマイナス0.05%の低水準を付けた。

  欧州中央銀行(ECB)やスイス、スウェーデン、デンマークの各中銀がマイナス金利を採用しており、米金融当局者もこうした動きに関心を払っている。1月29日には日本銀行がマイナス金利導入を決めた。

原題:Rates Less Than Zero Is Bank Stress Fed Wants to Test in 2016(抜粋)

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