【個別銘柄】決算嫌気の野村HDやIHIが急落、NTTデは逆行高に

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3日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  野村ホールディングス(8604):前日比10%安の600円。2015年10-12月期の連結純利益は前年同期比49%減の354億円になった、と2日に発表。市場予想の387億円を下回った。市場の混乱を背景に株式売買手数料、企業の株式引き受けなど投資銀行業務が低調だった。SMBC日興証券は、海外は2四半期連続赤字と業績改善に時間がかかっており、早期黒字化のために収益水準の引き上げが期待される、と指摘した。

  IHI(7013):20%安の197円。16年3月期の連結営業利益予想を500億円から前期比61%減の250億円に下方修正する、と2日に発表。野村証券では製造力と経営管理力の低下が懸念されると指摘、2日付で投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は450円から270円に変更。

  カシオ計算機(6952):17%安の2054円。10-12月期(第3四半期)の連結営業利益は118億円になった、と2日に発表。市場予想の144億円を下回った。クレディ・スイス証券ではややネガティブな印象とし、発行済み株式総数の1.91%に当たる自社株買いの発表についても株価に対するプラス影響は限定的、との見方を示した。

  NTTデータ(9613):5.2%高の6260円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比32%増の643億円になった、と2日に発表。同社単体や海外を中心とした子会社の規模拡大などが寄与した。SMBC日興証券では予想以上の好業績と評価、受注拡大と利益率の改善はさらに続くと分析した。

  ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):11%高の460円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比5.9%増の142億円になった、と2日に発表。円安やリチウムイオン電池事業の収益性が改善した。SMBC日興証券では、通期計画に対する進捗(しんちょく)率は67%と、国内産業用電池の季節性を考慮すると、過達ペースでありポジティブな印象と評価した。

  神戸製鋼所(5406):15%安の96円。16年3月期の連結純損益見通しを200億円の黒字から200億円の赤字に下方修正する、と2日に発表。建機事業での貸倒引当金や特別損失を計上する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、建機事業の収益悪化は想定以上でネガティブと指摘した。

  デンソー(6902):7.1%安の4759円。16年3月期の連結営業利益計画を従来比5.1%減の3320億円に下方修正する、と3日午前に発表。第3四半期業績や為替動向を勘案した。前提となる為替レートは1ドル=120円、1ユーロ=132円。

  レンゴー(3941):15%高の586円。野村証券は2日、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を500円から680円に引き上げた。原燃料安で軟包装と重包装の収益性が想定より改善していると分析。段ボールの販売競争は厳しいが、需要は食品向けに安定的、合理化とエネルギー安の効果で利益は改善と予想した。

  双日(2768):5.5%安の241円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比9.4%減の272億円だった、と3日正午に発表。ロシアでの自動車販売の不振、油価下落によるエネルギー事業の減益などで売上総利益が減少したことが響いた。前期比21%増の405億円で据え置いた16年3月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は67%。

  三井金属(5706):6.6%安の169円。持分法適用会社がチリで運営するカセロネス銅鉱山の関連資産で、約193億円の減損損失を計上する見通しと3日午後に発表。足元の銅価格の下落に伴う。

  クラリオン(6796):2.4%高の432円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比76%増の82億7400万円だった、と2日に発表。米国やアジアでのOEM(相手先ブランドによる生産)市場向けの売り上げが増加、海外拠点から国内への生産移管効果や原価低減など営業費用の改善も寄与した。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):13%安の276円。15年12月期の連結営業利益は前の期比23%減の724億円になった、と2日に発表。市場予想の777億円を下回った。

  三菱食品(7451):3.3%高の2954円。4-12月期の連結営業利益は前年同期比24%増の135億円だった、と2日に発表。加工食品事業で調味料類などが回復、販管費も減少した。低温食品事業でもスーパーマーケットなどを中心に取引が総じて堅調に推移した。

  横河電機(6841):1.8%高の1339円。16年3月期の連結営業利益予想を360億円から前期比31%増の390億円に上方修正する、と2日に発表。制御事業が堅調だったほか、円安の影響や固定費削減施策の効果などが寄与した第3四半期までの業績を勘案した。

  ブラザー工業(6448):4.5%安の1180円。16年3月期の連結営業利益予想を500億円から前期比25%減の430億円に下方修正する、と2日に発表。通信・プリンティング機器の中国などを中心とする新興国の売上高見通しを引き下げたことなどが響く。市場予想は486億円。

  フジミインコーポレーテッド(5384):16%安の1243円。16年3月期の連結営業利益計画を41億円から32億円に下方修正する、と2日に発表。一般工業用研磨材の需要減退が想定を上回っているため。前期比減益率は0.7%から22%に拡大する見込み。

  KYB(7242):11%安の301円。4-12月期の連結純損益が14億3500万円の赤字に転落した、と2日に発表。前年同期は82億9600万円の黒字。中国での建設機械低迷の影響などで営業利益が2割を超す減益になった上、米国での独占禁止法違反をめぐる司法取引に伴い、特別損失を計上したことが響く。

  生化学工業(4548):9.6%安の1660円。関節機能改善剤アルツの腱・靭帯付着部症適応追加の開発を中止する、と2日に発表。日本での第3相臨床試験結果において、期待していた有効性を明確には見出せなかった。

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