Jリートが投資法人債の発行を一部見送り、日銀のマイナス金利で

更新日時
  • 森トラスト総合リートが12年債の発行見送り、3年債は発行検討
  • 主幹事のSMBC日興証券「金利のボラティリティが上昇した」

森トラスト総合リート投資法人が予定していた投資法人債の発行を一部見送ったことが明らかになった。日本銀行のマイナス金利導入決定を受けて、長期金利の変動が大きいため発行を延期した。

  同リート投資法人は1月19日、3年債と12年債の2本建ての起債に向け、主幹事を指名していた。主幹事のSMBC日興証券は3日、電子メールで「日銀の政策変更を受けて金利のボラティリティー(変動率)が上昇した。債券価格変動リスクの上昇も意味し、12年債に対する投資家の目線が定まりにくい」として、12年債の発行見送りを明らかにした。3年債は発行を検討するという。

  Jリートは物件取得のための資金調達手段として主にエクイティファイナンスが行うが、超低金利下では金利固定化や期間の長期化を図るため、11年から14年まで起債額は増加傾向にあった。しかし、日銀が1月29日にマイナス金利導入を決めたのを受け2日時点の日本国債の価格変動率は3.08%と昨年6月以来の高水準に上昇。調査会社のアイビー総研の藤浪容子氏によると日銀の政策決定後にJリートが投資法人債の発行見送りを発表したのは初めて。

  同日の東証リート指数は続落し、午前の取引は前日比1.8%安の1785.35ポイントで終了。森トラスト総合リート投資法人は同1.1%安の19万5800円。森トラスト総合リートが投資する都心ビルにはヒルトングループの高級ホテル「コンラッド東京」が入居している。

  森トラスト・アセットマネジメントの広報担当の吉田武弘氏は発行見送りを認めたが、コメントは控えた。

(第3、4段落を追加し、更新しました.)
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