米国株:下落、原油値下がりでエネルギー株安い-金融も売られる

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2日の米株式相場は下落。ダウ工業株30種平均は290ドル余り下げた。世界の成長が減速しつつあるとの懸念が深まる中で原油の値下がりが拡大し、各国でリスク資産を避ける動きが広がった。

  この日最も売られたのはエネルギーと銀行で、シェブロンやJPモルガン・チェースが大きく下げた。エクソンモービルも2.2%安。同社の10―12月(第4四半期)決算は5四半期連続の減益となった。一方でグーグルの親会社アルファベットはクラスA株が1.3%高となり、時価総額でアップルを抜き、世界で最も価値の高い企業に浮上した。グーグルの10-12月期決算では利益と売上高が予想を上回った。

  S&P500種株価指数は前日比 1.9%安の1903.03。下落率はここ2週間余りで最大。ダウ工業株30種平均は295.64ドル(1.8%)下げて16153.54ドル。

  チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントのオマー・アギュラー氏は「エネルギーや素材、金融への下押し圧力が続くという、今年初めに見られた状況に戻るだろう」とし、「リスク回避のレベルは1月に著しく高まった。1月29日の上昇は月末のリリーフラリー(安堵感からくる上昇)だ。センチメントが方向性を変えたことを強く示唆するものはない」と続けた。

  原油の大幅下落と中国減速をめぐる懸念が引き続き世界の市場を混乱させており、米株式市場では今年に入り、時価総額にして最大2兆4000億ドルが吹き飛んでいる。S&P500種は過去2週間に下げの一部を埋めたが、弱気のセンチメントが戻ってきている。同指数は昨年5月に付けた過去最高値を約11%下回っている。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は10%上昇し21.98。VIXは1月に月間ベースで上昇し、3カ月連続の上昇となった。これは2年半ぶりの長期連続上昇。

  投資家らは米大統領選の動向にも注目している。アイオワ州で1日開かれた党員集会で、共和党ではクルーズ上院議員がドナルド・トランプ氏に勝利。民主党ではクリントン前国務長官がサンダース上院議員に競り勝った。

  S&P500種の業種別10指数では9指数が下落。エネルギーと金融の指数が特に下げた。最もパフォーマンスが良かったのは公益事業株の指数で0.4%高。

  製油会社のテソロは8.2%安。四半期決算で売上高と利益が予想を下回った。このほかトランスオーシャンやマラソン・オイルも安い。

  エネルギー株は午後に一段安となった。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がシェブロンとヘス、コンチネンタル・リソーシズの信用格付けを引き下げたことに反応した。ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落し、1バレル当たり30ドルの節目を割り込んで引けた。

  S&P500種の銀行株指数は3.4%安。長引く低金利が利益の重しになるとの観測が広がった。米10年債利回りは4月以来の水準に低下。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は5.2%安、シティグループは4.9%安、ゴールドマン・サックス・グループも5%下げた。

  投資家らは今週も経済指標に注目している。5日には1月の雇用統計が発表される。カンザスシティー連銀のジョージ総裁はこの日の講演で、最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならないとの認識を示した。

  また総裁は、昨年12月の利上げ開始は遅かったとし、追加利上げまで長く待ち過ぎるのは誤りだと警告した。

原題:U.S. Stocks Drop With Oil as Energy, Bank Shares Lead Selloff(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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