カンザスシティー連銀総裁:金融混乱、利上げ先延ばしの理由にならず

米カンザスシティー連銀のジョージ総裁は、最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならないとの認識を示した。

  総裁はミズーリ州カンザスシティーで講演。事前に配布された原稿によれば、「そうしたボラティリティからシグナルを捉えるのは当然だが、金融市場で急激な変動が起きるたびに金融政策が対応することは不可能だ」と指摘。「実体経済を刺激する手段としての資産価格押し上げに焦点を合わせた、米当局の低金利および債券購入の政策を踏まえれば、最近見られるボラティリティは特に予想外だったわけではなく、必ずしも懸念すべきことでもない」と述べた。ジョージ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

  総裁は先週のFOMC会合で、政策金利据え置きの決定を支持した。

  ジョージ総裁は最近の原油価格下落やドル上昇について、米国の成長を減速させる可能性はあるものの、成長が継続するという全般的な予想が変わることはないと説明した。

  総裁は「そうした向かい風にもかかわらず、米経済はここ数年、国外の成長低迷を含む様々なショックに対する打たれ強さを見せてきた」と指摘した。

  また昨年12月の利上げ開始は遅かったとし、追加利上げまで長く待ち過ぎるのは誤りだと警告した。

  ジョージ総裁は「金融政策は時間差を伴って経済に影響を与えるため、必然的に政策決定は予測とそれに関連したリスクに基づかなくてはならない。目指したものが実現するまで待つべきではない」とし、「完全な裏付けが得られるデータが出てくるまで政策決定を下さないのは、恐らく長く待ち過ぎたということになる」と続けた。

原題:Fed’s George Says Financial Turmoil No Reason to Slow Rate Rises(抜粋)

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