キャメロン英首相、「Brexit」反対訴えへ-EUが譲歩案提示

英国のキャメロン首相は2日、同国の欧州連合(EU)残留を国民に呼び掛ける用意があると表明した。英経済や金融システムに有利な条件を引き出そうとEUに譲歩を求めてきた同首相に対し、トゥスクEU大統領がこのほど示した草案には域内からの移民労働者への手当を最長4年にわたって制限する方法などが含まれていた。

  英国のEU離脱(Brexit)の賛否を問う国民投票は6月にも実施の予定。投票結果を残留に導くには、首相はEUから十分な譲歩を引き出したと国内懐疑派を納得させる必要がある。と同時に、トゥスク大統領が示した案はブリュッセルで今月18、19両日開催のEU首脳会議で承認を受ける必要があり、EU各国を味方に付けておくことも欠かせない。

  同首相はイングランド西部チッペナムでの講演で、「英国の加盟維持に要求してきたこれら条件が得られるのなら、私はもちろんEU残留を選ぶ」と言明。「力強く断固たる態度で辛抱強く進めた交渉により、英国のためになる結果を勝ち得た」と続けた。

  欧州理事会のウェブサイトに掲載されたトゥスクEU大統領の提案には、子供手当の支給額が子供の居住する国の生活水準に沿って決まることや、EU加盟各国議会の55%の反対でEU法案の通過を阻止できる内容も含まれている。

  国民投票を占う世論調査はまちまちの結果となっている。コムレスとイプソスMORIの最新の電話調査によれば、残留派が離脱派を18ー19ポイント上回ったが、1日公表されたユーガブのオンライン調査では離脱支持が42%、残留支持が38%だった。

原題:Cameron to Campaign Against ‘Brexit’ as Welfare Deal Offered (2)(抜粋)

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