供給サイドの改革再び-余力低下の中国、「死に体」企業の削減なるか

  • 朱首相時代には人員削減実施に向け金融・財政政策を積極活用した
  • 中国経済、集中治療室入りの恐れも-循環サイドの悪化を容認なら

中国人民元が強い値下がり圧力に直面し、デフレが企業利益をむしばんでいる。首相は肥大化した国有企業の改革を断行する計画だ。

  今の話ではない。1990年代終盤から2000年代の早い時期にかけての展開だ。当時の朱鎔基首相は、景気低迷を阻止し、国有企業の大規模な人員削減をスムーズに実施するため、金融政策を積極的に緩和し、財政支出を拡大した。アジア通貨危機後の元安圧力にも抗し、地域安定のアンカー(いかり)として人民元を維持した。

  世界的な金融危機後、中国では朱首相の後継者が講じた政策で債務が急増。朱首相の時代に比べ余力が小さくなっているが、供給サイドの改革が頓挫することのないよう需要喚起を続けることは依然として極めて重要だ。

  中国国家統計局が1日発表した1月の製造業購買担当者指数(PMI)は活動縮小を示す50を6カ月連続で下回った。縮小期間は過去最長となり、景気見通しが暗くなりつつある可能性を示唆している。

  中国国際金融(CICC)のチーフエコノミスト兼調査責任者、梁紅氏(北京在勤)は「構造改革に資する安定的な環境を生み出すため、金融・財政政策が成長安定化により大きな責務を果たすことが必須だ」と指摘。中国経済は「集中治療室(ICU)に入っているわけではないが、循環サイドの悪化を容認すれば、そうした地点に達する可能性もある」と語った。

  李克強首相ら現職の中国指導者は、供給サイドの改革を推し進めると再び表明している。政府が生き永らえさせている「死に体」企業の数を減らす方針だ。

原題:Supply-Side Revolution China Style Seen Hinging on Demand Push(抜粋)

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