香港不動産市場の潮目、急速に変化-1月の住宅販売が低迷

  • 不動産開発各社は販売の好機を逸したとドイツ銀のスペンサー氏
  • 1月の販売低迷は一段の値下がり余地を示唆

香港不動産市場の潮目が急速に変わりつつある。昨年は旺盛な需要が不動産価格を過去最高水準に押し上げたが、先月の住宅販売件数は推計で少なくとも過去25年で最低となった。
 
  不動産仲介の中原地産代理によれば、香港の住宅価格は昨年9月からほぼ10%下落。今年1月の新築・中古住宅販売は1991年の集計開始後で最低となった。住宅ローンの変動金利が上昇し、新規物件需要が低迷する中で、1月の不振は一段の値下がり余地を示唆している。

  ドイツ銀行のアジア担当チーフエコノミスト、マイケル・スペンサー氏(香港在勤)は「地合いが悪くなる際には事態を好転させることが非常に難しいという危険をはらんでいる。不動産開発各社は販売の好機を逸したことを認識している」と述べた。

  同氏は2000年からの住宅・経済成長率データに基づき、住宅価格が10%下落するごとに消費の伸び率が平均で1ポイント押し下げられたと指摘。住宅価格が今年20%下がると想定すれば、香港の経済成長率が1.1%に落ち込むことを意味しているという。

原題:Hong Kong Property Sentiment Turns as Sales Slump to 25-Year Low(抜粋)

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