米国がリセッション入りか心配ですか-それなら株式投資の好機です

それがまだ始まっていないとしても、米経済 をリセッション(景気後退)が待ち受けているという懸念が年明けから 金融市場を支配し、減速が示された昨年10-12月(第4四半期)の国内 総生産(GDP)の数字も不安を和らげる効果はほとんどなかった。

しかし、ドイツ銀行の国際チーフエコノミスト、トルステン・スロ ーク氏は最も悲観的な顧客に対し、直観に反する助言を行っている。今 が買いの時機だと。

スローク氏は「すでにリセッション入りしているとの見方を含め て、米経済の見通しについて顧客が示す非常に悲観的なコメントを頻繁 に耳にする。現在の経済情勢がひどく悪く、リセッションに陥っている と認識するのであれば、皮肉なことだが、今の段階でリスク資産を購入 することが実に良い考えだ」と指摘した。

端的に言うと、今日の米国のレバレッジをめぐる問題は大恐慌と比 べれば取るに足りないということだ。原油価格急落がサブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン市場崩壊のような影響を再び引き起こ すことはないとスローク氏は考えており、今年の高利回り債関連の信用 残高が2006年ごろのモーゲージ関連の信用残高と大きくかけ離れた水準 にあることが、同氏にとって重要な要因となっている。

スローク氏は「チャートを見る限り、今日の高利回り債の問題は06 年にわれわれが直面していた住宅市場の不均衡よりも15分の1ほど規模 が小さい」と説明。第2次世界大戦後のリセッション期間は一般的に1 年に満たず、S&P500種株価指数はいずれの景気下降局面でも途中で 底入れする傾向があるとの見方を示した。

言い換えると、同氏によれば、米国がすでにリセッション入りして いると主張する人々こそ「株式と高利回り債の購入」を考え始めるべき 時機にあるのだ。

原題:If You Think the U.S. Is in Recession, Start Buying Stocks Now(抜粋)

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