グーグル増収、親会社アルファベットの時価総額アップル超えへ

更新日時
  • 新たな組織体系で初の決算発表、時間外取引で株価上昇
  • 主力のオンライン検索・広告事業好調、コスト管理強化も奏功

インターネット検索最大手、米グーグルの2015年10-12月(第4四半期)決算では、利益と売上高が予想を上回った。オンライン広告販売の好調な伸びやコスト管理強化が寄与した。親会社アルファベットの株価は時間外取引で上昇し、このままなら時価総額がアップルを抜く見通し。

  グーグルの主力の検索・広告事業を高リスク投資から分離した新しい組織として初めて発表した昨年10-12月期決算では、売上高は提携サイトへの支払い分を除いたベースで19%増の173億ドル(約2兆900億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は169億ドルだった。一部項目を除く1株利益は8.67ドル、アナリスト予想は8.08ドル。

  人工知能(AI)や自動運転車などに投資するグーグルは昨年、ウェブ事業のパフォーマンスと新規事業への投資資金の透明性向上を狙い、組織と社名を変更した。グーグルの主力事業の堅調さや技術革新能力への信頼感から株価は過去3年で2倍強に上昇している。

  アルファベットの株価は決算発表後の時間外取引で一時9.4%上昇。通常取引終値は前日比1.2%高の770.77ドル。時価総額は5231億ドルで、アップルの5347億ドルに迫る勢い。

  新たな組織体系は、オンラインマーケティング以外の分野への進出加速を狙っており、新規事業部門の柔軟性は高まったが、同時に費用も高くついている。アルファベットの「その他の複数の投資事業」区分の営業損失は2015年に35億7000万ドルと、14年の19億4000万ドルから拡大した。一方、スマート・サーモスタットのネストや高速インターネット接続サービスのファイバーなどを中心とする収入は15年に4億4800万ドルと、37%の伸びにとどまった。

  新組織への移行により、グーグルを率いるサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は広告プロダクトの強化に注力。モバイル広告の値下がりを補うためアクセス数増加を目指しており、こうした取り組みに伴う経費の抑制が重要な課題となっている。グーグルのウェブサイトの広告クリック1回ごとに広告主が支払う平均単価は10-12月期に16%下落したものの、広告クリック総数は31%増えた。

  アルファベットのルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会議で「主なけん引役は消費者によるモバイル検索利用の増加だ」と説明。グーグルの動画サイト、ユーチューブや自動化されたプログラム広告も広告の伸びを後押ししたと付け加えた。

  10-12月期に営業費用は14%増加し77億6000万ドルに上った一方、収入に占める比率は36%と、前年同期の37%から低下した。同四半期の設備投資は21億ドルと、前年同期の35億5000万ドルから減少し、ポラットCFOがアルファベットに持ち込んだ財政規律が成果を挙げていることが示唆された。同四半期純利益は49億2000万ドルと、前年同期の46億8000万ドルから増加した。

原題:Google Sales Gain Helps Alphabet Top Apple as Most Valuable (2)(抜粋)

(CFOのコメントなどを追加して更新しました.)
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