米国株:ほぼ変わらず、中国不安薄れ下げ埋める-エネルギー株安い

更新日時
  • フェイスブック、アルファベットに買い-インターネット株が上昇
  • 原油価格の大幅反落でエネルギー株が売られる

1日の米国株式相場はほぼ変わらず。原油相場の反落を受けてエネルギー株が売りを浴びた一方で、フェイスブックやアルファベットが上昇し、中国経済の成長減速が波及するとの懸念の後退に寄与した。

  インターネット関連銘柄が上昇し、株式相場を支えた。グーグルの親会社アルファベット、フェイスブックはいずれも1.2%を超える値上がり。ネットフリックスはアップルが買収案を提示するとの観測で買いを集め、2.5%高。2日に四半期決算を発表するエクソンモービルは原油価格の大幅反落を背景に2%安。アルファベットは市場の引け後に四半期決算を発表した後、時間外取引で上昇。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.1%未満下げて1939.38。一時は1%安となっていた。ダウ工業株30種平均は17.12ドル(0.1%)安い16449.18ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。

  ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏は「新しい月を前向きにスタートできると期待していたが、実際にはまだ不安定だ。2月も容易ではなさそうだ」と語る。「焦点は中国と原油、企業決算だ。中国から出てくる弱い経済統計と原油安が株式市場の上値を抑えている」と述べた。

  午後にフィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のハト派的なコメントが伝わると、米国株は下げ幅を縮め始めた。同副議長は最近の市場の動揺による影響を見極める必要があるとして、米金融当局の行動は事前に決まっていないと述べた。

  今週はS&P500種採用銘柄のうち100社以上が四半期決算を発表する。アルファベットはニューヨーク時間午後4時55分現在、6.2%高。オンライン広告販売の好調な伸びやコスト管理強化が寄与し、四半期利益と売上高は予想を上回った。

  アナリスト調査では、500銘柄全体では5.6%の減益が予想されている。1月15日の時点では7%減益の予想だった。すでに決算を発表済みの企業のうち、79%で利益が予想を上回り、49%で売上高が予想を超えた。

  この日発表の米経済統計では、米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業総合景況指数が4カ月連続の活動縮小を示した。米商務省発表の12月個人消費支出(PCE)の伸びは停滞。消費者は所得の増加分を貯蓄に回したことが示され、インフレ加速の兆候は見当たらなかった。

  市場の関心は週後半に発表される雇用関係のデータに移る。3日にはADP民間雇用者数が発表され、5日には米労働省が1月雇用統計を発表する。フィッシャーFRB副議長は最近の金融市場の混乱や中国をめぐる不透明感が米国経済にどの程度影響を及ぼすかを判断するのは非常に困難だと述べ、米金融政策当局の今後の行動が明確でないことを示した。

  ミスクラー・ファイナンシャル・グループ(ボストン)の国際株式担当マネジングディレクター、ラリー・ペルッツィ氏は「原油がここまで下げれば普通は株価も下げるのだが、この日は安値を離れた」と指摘。「大幅高や大幅安の日々が続いたこの2週間、トレーダーや投資家は神経をすり減らした。中央銀行の政策や企業決算を重視する動きで、こうした状況がやや緩和された」と述べた。

  天然ガス供給のクエスターは23%急騰。米バージニア州最大の公益事業持ち株会社、ドミニオン・リソーシズはクエスターを約44億ドルで買収すると発表した。

  ツイッターは6.6%上昇し、ほぼ4カ月ぶりの大幅高。投資家のマーク・アンドリーセン氏とプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社のシルバー・レークが「何らかの取引を検討した」とオンラインニュースサイトのジ・インフォメーションが報じたことが材料視された。

  米食品供給のシスコは8.4%の大幅高となり、上場来最高値を更新。第2四半期決算が予想を上回った。

原題:U.S. Stocks Little Changed as China Worry Fades, Energy Slips(抜粋)

(第2段落を加え、第5段落以降を追加します.)
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