NY外為:ユーロは対円で続伸、ECB追加緩和への疑問が広がる

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1日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はさらなる金融政策でユーロ上昇を抑えることができるのか、市場では疑問が高まっている。

  ユーロは対円で8日続伸。これは2013年12月以来の最長連続高となる。ECBの当局者2人は3月10日に開かれる金融政策会合を前に、追加緩和観測に対して慎重になるよう求めた。

  昨年12月のECB金融政策会合では投資家の予想を下回る規模の追加策が発表され、市場ではドラギ総裁が域内から必要な支援を受けられるのか疑問視された。

  ノムラ・ホールディングスの為替ストラテジスト、チャールズ・サンタルノー氏(ロンドン在勤)は「本当にバズーカが出てくるのかという疑問がある」と述べ、「バズーカが十分に予測されているのであれば、相場への影響はすでに織り込み済みだろう。量的緩和や追加緩和を講じる度に、その効果は薄れている」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対円で0.4%上昇して1ユーロ=131円74銭。対ドルでは0.5%上げて1ユーロ=1.0888ドル。

  ドラギ総裁は1月21日、域内のインフレを押し上げるべくあらゆる措置を検討すると表明した。ECBは下限政策金利の中銀預金金利をマイナスに引き下げているほか、債券購入策を通じて成長拡大を図っている。

  ブダペストでの会議でECB政策委員会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は「12月に市場が期待し過ぎたことは明白だ」と述べた。またクーレ理事はユーロ圏の回復を守る上で、金融政策には限界があることを示し、ECBが3月10日の政策委員会で金融政策姿勢について「再検証し、場合によっては考え直す」だろうと述べた。

  コメルツ銀の通貨ストラテジスト、エスター・ライヒェルト氏は「12月のECBに失望した後で、市場参加者はECBに何を望むのかについて非常に慎重になっている」と述べ、「12月の苦い経験から市場参加者はECBの行動を過度に織り込むことをためらっている」と続けた。

原題:Euro Traders Challenge Draghi’s Capacity for Another Surprise(抜粋)

(相場を更新し第5段落以降を追加します.)
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