ユーロ圏製造業が値下げ、デフレリスク高まる-マークイット

ユーロ圏の製造業者は1月に1年ぶりの大幅 値下げに踏み切った。欧州中央銀行(ECB)が警鐘を鳴らしているデ フレリスクが浮き彫りとなった。英マークイット・エコノミクスが指摘 した。

マークイットが1日発表した1月のユーロ圏製造業購買担当者 (PMI)改定値によると、価格上昇圧力は「下向きのまま」で、1月 の出荷価格は5カ月連続で下落した。出荷価格は11カ月ぶりに調査対象 の全ての国で値下がりした。

域内のインフレ率が原油安を背景にゼロを下回る恐れがあることか ら、ECBのドラギ総裁は3月会合で刺激策見直しの可能性を示唆して いる。インフレ率はほぼ3年にわたりECBが目標とする2%弱を下回 る水準にとどまっている。

マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は 「年初のユーロ圏製造業の調子はよくなかった」とし、「経済活動の減 速が当局者の不安材料として十分でなかったとしても、製造業者による 出荷価格は1年ぶりの大幅な下落となり、デフレが根付くとの懸念をさ らに強めそうだ」と語った。

先週発表された1月のユーロ圏インフレ率は0.4%、コアインフレ 率は1%にそれぞれ上昇した。ただ、一時的な現象にとどまる可能性が ある。

1月のユーロ圏製造業PMI改定値は52.3で、先月公表の速報値か ら変わらなかった。昨年12月は53.2だった。ドイツとイタリアで経済活 動の拡大ペースが鈍化したほか、フランスは業況の拡大と縮小の境目と なる50に低下。一方、スペインでは拡大が加速した。

原題:Euro-Area Factories Cut Prices as Deflation Risks Loom Large(抜粋)

--取材協力:Ainhoa Goyeneche.

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