世界一に向けてまい進してきた中国経済、昨年は米国との開き拡大

  • 人民元下落が中国のGDP増加額を圧縮
  • 米経済は15年に約72兆円拡大-中国は約53兆円の伸びにとどまる

世界一の経済大国、米国に追いつこうとまい進してきた中国経済だが、昨年はドルベースの国内総生産(GDP)でほぼ10年ぶりにリードを広げられた。

  1月29日発表の統計によれば、米国のGDPは2015年に5900億ドル(約72兆円)増えた。ブルームバーグ集計データによると、6.9%成長となった昨年の中国経済は、人民元下落でドル建てのGDP増加額が圧縮され、4390億ドル(約53兆円)の伸びにとどまった。

  北京大学の牛軍教授(国際関係)は「テクノロジー面での着実なイノベーション(技術革新)で米国が金融危機から立ち直る一方で、中国は下振れしている」と指摘。「今回の数字自体には過度に悲観ないし楽観する特定の理由はないが、中国が経済改革に成功しなければ、米中の実質的な開きは拡大し、中国が米国に追いつくのにより長い期間が必要となるだろう」と述べた。

原題:China Stumbles in Race to Pass U.S. as World’s Biggest Economy(抜粋)

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