相手を気に入れば右スワイプ、気に入らなかったら左スワイプ。こんなデートアプリがその世界にとどまらず、企業社会で雇用主と就職希望者の「お見合い」に使われるようになるのは時間の問題だった。人気の出会い系アプリ「ティンダー」を模した採用アプリの「ジョブ・トゥデー」は、主に小売りやサービス業で小規模事業を展開する雇用主と就職希望者を携帯端末を通して引き合わせる。

  既にスペインで普及したジョブ・トゥデーは、2015年4月のサービス開始以降に2万以上の事業主が採用。これまでにバルセロナとマドリード、ロンドン、パリの計200万人以上の就職希望者のデータが処理された。ルクセンブルクを本拠にベンチャーキャピタルから1000万ドル(約12億1000万円)の資金を確保済みで、今後は欧州全域への事業拡大を目指す。

  創業者のポリナ・モンタノ氏はルクセンブルクでガソリンスタンドチェーンを経営。店員が突然辞めたり病欠すると、代わりを見つけるのは常に大変だった。求人広告はお金がかかるし求人掲示板では時間がかかる。モンスター・ドット・コムやリンクトインのようなサイトは大卒以上の人が主な対象で、モンタノ氏が探しているような人材とマッチしない。

  「既存の採用プロセスは中小の事業者向きではない」と同氏はインタビューで語った。

  そこで、ルクセンブルク大学の大学院で起業精神とイノベーションを共に学んだユージーン・ミジン氏とともに、ジョブ・トゥデーを設立した。このアプリで事業主側はお気に入りの採用候補者リストを作成、これぞと思う候補者には24時間以内に連絡することになっている。

原題:‘Tinder-for-Recruiters’ App Gets $10 Million to Expand in Europe(抜粋)

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