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米国株(29日):大幅続伸、日銀政策やマイクロソフト決算を好感

更新日時
  • 日銀のマイナス金利導入が支援材料、米GDPは伸びが減速
  • アマゾンは2014年以来の大幅安、利益が予想下回る

29日の米株式相場は続伸。マイクロソフトの決算が予想を上回ったことや日本銀行が追加の景気刺激策に踏み切ったことが買いを誘い、約4カ月ぶりの大幅高となった。1月としては2009年以来で最悪の成績となった。

  この日の株式相場は取引終了前の1時間で上げ幅を拡大。1月は大幅な反発と反落を毎日のように繰り返したが、堅調なトーンで終えた。この日はマイクロソフトが3カ月ぶりの大幅高となり、相場全体をけん引した。S&P500種の10セクターのうち9セクターが1.6%以上の上げを記録した。一方、アマゾン・ドット・コムは7.6%安。昨年10-12月(第4四半期)決算では利益がアナリスト予想を下回った。

  S&P 500種株価指数は前日比2.5%上げて1940.24で終了。昨年9月8日以来の大幅高となった。1月全体では5.1%下げ、金融危機の渦中にあった09年以降で最悪の滑り出しとなった。ダウ工業株30種平均は前日比396.66ドル(2.5%)高い16466.30ドルと、5カ月ぶりの大幅高で終えた。ナスダック総合指数は2.4%高。

  フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラテジスト、フィル・オーランド氏は「この日の相場が堅調なのは先進国の中央銀行が緩和的なことが一因だ。その他ではシカゴ購買部協会の製造業景況指数が予想外に強かったことがある。これまでのところ、企業業績は予想よりも強い」と述べた。

Friday Rally Rescues 2nd Weekly Gain

  企業業績のほか、中銀がボラティリティ抑制や世界の成長見通し悪化に対してどの程度関与するかに注目が集まる中、今週の株式相場は上げ下げを繰り返した。S&P500種は週間ベースで昨年12月4日以来初めて2週連続で上昇した。

  日銀がこの日、予想外にマイナス金利の導入を発表。欧州中央銀行(ECB)は先週、3月にも追加緩和を実施する考えを示唆した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は27日、世界経済と市場がどのように米国の見通しに影響するか注視していると表明した。

  この日発表された2015年第4四半期(10-12月)の米実質国内総生産(GDP)は伸びが減速した。個人消費が抑制され、企業は設備投資を削減し、在庫調整を進めた。伸び率はほぼ予想通りだった。1月の米消費者マインド指数は前月から低下。株式相場の下落を受け、消費者の間で景気や労働市場をめぐる懸念が強まった。シカゴ購買部協会が発表したシカゴ地区の製造業景況指数は予想以上に上昇し、1年ぶりの高水準となった。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの米インターミディアリー・ビジネスで最高投資ストラテジストを務めるマイケル・アローン氏は「この日発表されたGDP統計での緩やかな経済成長や日銀の追加緩和を考えると、FOMCが今年4回の利上げを実施する可能性は低い。日本がマイナス金利に踏み切ったような出来事は米国の金利に下向きの圧力を加え、FOMCの利上げに対する能力に影響を与える」と指摘した。

  米企業が中国発の軟調な局面をどれほどうまく乗り切っているか見極める上で、業績にも注目が集まっている。アナリストのS&P500種構成企業の第4四半期利益見通しは5.6%減と、2週間前の7%減から減益率がやや縮小した。既に決算を発表した企業のうち80%で利益が予想を上回り、48%で売上高が予想を上回った。

  マイクロソフトの急伸が寄与し、情報技術(IT)株指数は3.6%上昇し、5カ月ぶりの大幅高となり、S&P500種全10セクターで上昇率首位となった。素材や金融、工業株も高い。月間では通信サービスが5.5%高でトップ。素材は11%近く下げて最下位となった。

原題:U.S. Stocks Trim January Rout Amid BOJ Action, Microsoft Results(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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